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百年草の部屋


[8] 醜い猫の首に咲いてる枯れた花
詩人:百年草 [投票][得票][編集]

いつの事だろう。

キミが初めてここに
来たのは。

勝手に付けた
格好の悪い名前で
ボクを呼ぶキミ。

毎日のように
来るから、

ボクもその名前に
慣れてしまったよ。


いつだったかな?

君の手には
小さな花。

その花を
ボクの首に
着けてくれた。

ボクは
男の子だから、
少し恥ずかし
かったよ。



いつからだろう。

キミがここに
来なくなったのは。

ボクは何度か
空に向かって
鳴いてみる。

寂しい訳じゃない。

きっと、
只 退屈なだけ。



いつからだろう。

キミに会いたいと
願うように
なったのは。

ボクは何度か
空に向かって

鳴いてみる、

泣いてみる。


いつかまた
キミがここに
来た時に、

一目でボクだと
わかるように、
首には
花をさげたまま。

ボクは何度も
空に向かって

鳴いてみる、


泣いてみる、


哭いてみる。



気付いたら
ボクの喉は、

花と一緒に、
枯れていた。

2009/09/17 (Thu)

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