詩人:ひこ星 | [投票][編集] |
放課後の教室
机に置いてあった一通の手紙。
『最重要機密文書』って書いてあった。
アタシ宛の手紙だった。
帰って読んでみた。
いわゆる『ラブレター』ってやつだった。
で、でも、〔君を想う者〕と書いてあるだけで、
肝心の差出人が誰だかわからなかった。
とりあえず、返事を書いた。
dear 名もなき差出人
『最重要機密文書』読みました。
お気持ちはうれしいのですが、あなたは誰ですか?
あなたが誰なのかわからないと、返事のしようがありません。
お返事ください。
from ○○○○
追伸:あなた相当のアホですね(笑)
次の日の放課後、アタシは机に手紙を置いて帰った。
翌日、登校すると、手紙がなくなっていた。
あのアホな彼に届いたのだろうか。