詩人:ひこ星 | [投票][編集] |
放課後、手紙が置いていないか、つい、確認しに教室へ行ってしまった。
『最重要機密文書〔第2弾〕』と書かれた手紙が机の上にあった。
アタシには、好きな奴がいる。
だから、断わるだろうけど、もし、この手紙の差出人がアイツだったら…って考えたら、すぐにこの手紙を読みたかった。
アタシは手紙を持って、家まで必死に走った。
今までで、1番速かったかもしんない。
部屋に飛び込んで、鍵を閉め、急いで封を開けた。
アタシはその場に、バタッと倒れた。
〔また名前書いてないし!!!〕
とりあえず、返事を書くことにした。
dear ホントにアホな差出人
また名前、書いてなっかたんですけど(汗)
君ってある意味すごいですね(笑)
アタシには、好きな人がいます。
バカで、ドジで、野球のコトしか考えてない、
しょうもない奴なんだけど、好きなんです。
もし、君がその人なら付き合ってほしいです。
お返事待ってます。
from ○○○○
封筒に『最重要機密文書〔お返事A〕』と書いて、
前回と同じように机に置いておいた。
翌日の朝、やっぱり手紙はなくなっていた。
アイツだったらいいなぁ