詩人:優午 | [投票][編集] |
愛されたいと願うだけで胸は重いのに
その上君のことを愛しているんだから始末に終えない
例えば星が空を泳いで誰かの夢に溶けていく
それくらい僕の身は今とても脆い
君の声を聞くだけで、感情が全て走りだしてしまう
限りなく広がる空は、君を想うだけで埋まってしまう
そんな気持ちが、今この小さい胸にある
言えば楽になれるとわかっているのに
言葉以上に君のことが好きだから言葉にならない
例えば波が浜を歩いてみんなの足跡をさらっていく
届かなかった気持ちはそんな風になるだろうか
君に好きと言うだけのこと、本当のことだから到底言えやしない
休みなく進む時計は
大きくなる気持ちを刻んでいく
きっと二本の針は僕らの距離を示している
愛する人に思いを伝える辛さを知っていて
それでも人は恋に落ちていく
もしこの胸の痛みが消えてくれるなら
君のためにどこまでも堕ちていこう
愛する先に笑顔があるのなら、迷わずそれを君にあげたい
君がそれを許してくれたのは、本当に幸せなことなんだろう
これからどれだけ共に歩んでいくかはわからない
けれど僕らが向かう先は一つでしょ
愛する人に好きと言うだけのこと
それだけでどうしてこんなにも満たされるんだろう
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君の言葉に胸は荒れ、しばらく宙をさまよった
涙が苦しみを流していき、心がぐっと近くなった
だけど僕は傷口を放っておくことしかできない
だから誰にも言わないで耐えようと誓った
痛みさえ僕に優しくしてくれるだろう
けれど胸はいつ痛まなくなるだろう
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頬を伝う涙を眺めていた
少し心が揺らいで淡い記憶を呼び戻す
その中の二人を傷つけないように
そっと目を閉じたまま涙にキスをした
君を見つめて僕はどこにいるだろうかと考えた。
一番居たい場所に居ないことは確かなんだけれど
僕はここにいる
愛はここにある
君の幸せだけここにはない
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君を喜ばせようと思った。
なにが良いかわからなくて
長い間ずっと探して
君を遠くへ置いてきてしまった。
君さえいれば
何もいらないと思っていたのに
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夏の終わり 白い夕暮れ 踊りだした雲たち
名前を呼ぶ声がする
自転車にまたがって橋を渡る
公園で寄り添うカップルを流して
ここを抜けたら電車に揺られた君が待っている
過ぎ行く夏はまだ終わらない
君を愛車の後に乗せて、一緒に色んなものを見るから
友達の目なんて気にしてられない
君の一瞬に少しでも長く居たいんだ
感じた風は涼しくなにより優しい
きっとこの世界を飛び出すのを許してくれる
堤防に腰掛けて水平線を広げる
波打ち際で騒ぐ子供を尻目に
海は今日も鼓動を続ける
規則正しく、誰にも邪魔されずに
歩み寄る秋はまだ遠い
空には星と花火が待っている
月さえ二人だけを照らす
門限なんてこの際忘れてよ
君との時間は永遠だから
流れる雲は二人の上で足を止める
太陽なんかに見せてやるかと暑さを遮ってくれる
毎日が日曜日になれば良いのに
君と一緒にいるのに24時間は短すぎる
この夏が終わったらしばらく会えなくなるね
でも君の側にいつだっている
淋しいなら夢にお邪魔するよ
過ぎ行く夏はまだ終わらない
君の手を離すにはまだ早い
言葉は何も言わなくて良い
キスができなくなるでしょ
これからもずっと愛し合って
絶えず君の名を呼ぼう
夏の終わり 青い朝日
動きだした時間たち
二人の夏はまだ終わらない
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右胸の痛みを僕だと思って
もっと強く抱き締めて。
永遠が終わっても
僕を離さないで。
君に写る全てより
僕を愛して。
月の光を頼りに
僕も楽園へ連れてって。
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夢の中で目を覚ました君が求めた、たった一息。
君が気付いた時に煙になっておくから、
今は目を閉じていて。
吸い込む前にキスをさせてほしい
君が目を覚ましたら煙になっておくから
目を覚ましたら一息で僕を吸い込んで