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優午の部屋


[1] 好きと言えるまで
詩人:優午 [投票][編集]

愛されたいと願うだけで胸は重いのに
その上君のことを愛しているんだから始末に終えない

例えば星が空を泳いで誰かの夢に溶けていく
それくらい僕の身は今とても脆い
君の声を聞くだけで、感情が全て走りだしてしまう


限りなく広がる空は、君を想うだけで埋まってしまう
そんな気持ちが、今この小さい胸にある



言えば楽になれるとわかっているのに
言葉以上に君のことが好きだから言葉にならない

例えば波が浜を歩いてみんなの足跡をさらっていく
届かなかった気持ちはそんな風になるだろうか
君に好きと言うだけのこと、本当のことだから到底言えやしない

休みなく進む時計は
大きくなる気持ちを刻んでいく
きっと二本の針は僕らの距離を示している


愛する人に思いを伝える辛さを知っていて
それでも人は恋に落ちていく
もしこの胸の痛みが消えてくれるなら
君のためにどこまでも堕ちていこう


愛する先に笑顔があるのなら、迷わずそれを君にあげたい
君がそれを許してくれたのは、本当に幸せなことなんだろう
これからどれだけ共に歩んでいくかはわからない
けれど僕らが向かう先は一つでしょ


愛する人に好きと言うだけのこと
それだけでどうしてこんなにも満たされるんだろう

2005/10/03 (Mon)

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