今 僕には何も聞こえないこの両耳に蓋をしたから蝉の喚き声も四角い箱から出てくる声も扉が軋む音も道路をタイヤで走り回る甲虫の毒ガス噴射音も生徒達が奏でる不協和音の騒音コンサートも黒板を白い棒で叩き続けるたった一人の語り部ももう 関係ないや…そんな夢を見た。
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