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箕喪 木陰の部屋


[13] 君だけの宝箱
詩人:箕喪 木陰 [投票][編集]

この限られた世界に
一生懸命生きている人達がいる

    
鳥が空を飛ぶのは
人が道を歩くことと同じことなら


前に進まずにはいられない

     
手を結んで 愛を語って

     
私の心が入った
小さな宝箱を探して

     
呪文を唱えたら 君に会えるかな

     
スキップしながら 
はな唄歌って

     
通り過ぎる人達を見送って
振り返る先にあなたがいたら

     
声をかけずにはいられない


雨のように
流れてしまいそうな想い抱えて

     
心を箱にしまって 奥底に隠したの

     
きっと見つけてくれると信じて
明日の方向へと駆けだした

     
あなたに励まされ
あなたに勇気づけられ


あなたが温めてくれた心


いつの間にか
宝箱の中は空になっていた


優しく開けてくれたのは
やはりあなただった


呪文唱えたら 君に会えるかな


この気持ち抑えきれずに
走ってあなたのもとへ行きたい


「ありがとう」


一言だけ言わせて
あとは何も言わない

心の底の笑顔をあなたに


遠くを見上げても
先は見えはしないから


無理せず前だけ向いていたい


苦しみや悲しみ
絶望なんていつかなくなる


でも待っている時間が惜しい


けれど大丈夫
きっと誰かが見つけてくれる


君の心がしまってある


君だけの宝箱

2007/06/10 (Sun)

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