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箕喪 木陰の部屋


[23] 強がりな笑顔
詩人:箕喪 木陰 [投票][編集]


                        
鳥のように美しい声で
貴方の名前を呼んでいたい

言葉に出せない濁った声

矢は放たれた
私の胸に向かって

              
もう止められない私の涙

溜めすぎた想いが
私を穢してゆく

もうこの身体は
白に染まらない

綺麗じゃなくてもいいならば

私の手を
握りかえしてくれますか?


寒すぎた心を持つことは
私には難しくて

お願い
私の問いに答えてください

              

今の私は
あなたの何ですか?

              

穢すモノが
悪いのでないことは

本当は知っていたの

              
だってそうでしょう?

              
私が今苦しいのは
自業自得なのだから

ただの被害妄想
いつもの癖

でも思わずにはいられない

皆が私を
嫌っていると

私を好きになってくれる人なんて
この世にいてはいけないの

だってそしたら
最後に傷つくのは皆だから

それは皆のため

私はもう
誰も紅に染めたくはない

この世界で
たった独りになったって

私は生きていけるから

皆は幸せに
ならなきゃいけない

強がりが見せる笑顔は
いい顔ではないかもしれないけど

ねぇ私笑うから

あなたは本当の笑顔を
私に見せてよ

2007/06/09 (Sat)

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