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箕喪 木陰の部屋


[29] you and me
詩人:箕喪 木陰 [投票][編集]


君がいた 遠い夏の日
二人で寄り添い 見上げた星空を
僕は忘れないよ そこにはまだ
傷つき傷つけあうこともなかった
僕等がいたなんて

君はきっと
馬鹿馬鹿しいと
笑うのだろうけれど


一つ 君が告げた
初めてのさよならを
僕は失う怖さで振り払い


二つ 僕が引き止めた
その腕に君は振り向き 共に
時間を歩んだけれど


三つ ふと気付いた
この感情は 恋なのだと
その瞬間 隠した想いは


四つ 君を追い詰め
2度目の さよなら を
君に言わせることになるとは


思うはずもなく
振り払われた 繋いだ手には
未だにきみのぬくもりが
残っているなんて



君がいた 遠い夏の日
二人で寄り添い 見上げた星空を
僕は忘れないよ そこにはまだ
傷つき傷つけあうことも
知らなかった僕等がいたなんて

君はきっと
馬鹿馬鹿しいと
笑うのだろうけれど


僕は笑わない


そんな関係でさえ
僕は笑うことを



許しはしないから

2011/01/22 (Sat)

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