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風も空も大地も炎も宇宙の一体に成る
僕は踵を返す情景へ映した星屑で根源の深層を清浄して、
一本道のあかるい陽光に前進みだす…
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久遠の清風(かぜ)が又香りを増長して、
此の地球(だいち)に起っていても
かすかわずか銀河の向こうのひろがる記憶
呼びさまさせてくれる
音、夢、香り、感覚……深層い意識の其の微熱(ぬくもり)が
帰郷の願望(おもい)湧かせれば、はやく逢いたい…
未来ノ彼方イマ是ノ瞬間
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星の契り、流れ星の様に、生命の情景へ
光りの帯を画いた…
刻と刻が結ばれ逢い、意思と記憶蘇生みがえらせ、
以前と未然の彼方が其の瞬時に耀き渡り、
安堵と歓喜と微笑いの感情が魂の深遠くへと
輪唱す…
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瞳から飛び込んでくる万象(すべて)から感化されないで…
貴方は魂の宮殿で安息をして、
貴方は生命の繭のなか膝を抱えたまま
すやすやしてれば善い
刻の殻が砕けたら、目醒めの詩を胸中(こころ)から詠いだすから…
眠りの精霊(せい)を傍らに咲いた泉に放し飼いにして、
安静の宙に星の瞬きを感応じてれば善い
世紀(とき)は移行している、光の旋律(メロディ)を携えて
展望(ゆめ)は希求して征く、かざした掌は誓いの憶いと重ね…
刻の幕が上がり終えれば、生命(いのち)から喜悦びの歓喜(さけび)が誕生まれるから、
涙の傷痕(むかし)は憶わないで始動めたし
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ベンチへ腰掛け、目前にながれる川を眺めて
きらきらと反射するちいさな三角波…
模様は際限無く変化して、運命はいずこへ征くのか…
碧いキャンバスには雲がもくもく風と躍り戯る…
私達の意識もいずこへと紛れ込み、誰の憶いや運命に融解けるのか・・
創造られて征くよ、
創造られて居るよ・・・
私は信じている黎明(あした)を、生命に刻みつけ
歩いている、今生(いま)を…
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朝焼けが雲達を薄ら橙(オレンジ)へと染めて
太陽の眩い閃光が世界を眠りから呼び覚ます…
折々に生命は各々が縁に触れて、活動を開始する。
夕闇が来訪れる迄の有限の時間(とき)…
尽きて往く今生の残り、喪われる今世の発露(きっかけ)
私達は私達の命運や宿命を途切れを識らずに作業して居る…
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あたたかな毛布を掛けて、
よるの帳へ星座(ほし)の飾り貼りつけて
ときを渡る飛行船(ふね)を浮かべて
こころの中でちいさな小箱(オルゴール)…
みらいとかこを紡いで
私の生命(せかい)を構築してる…
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呼吸をしずかに落ち着かせて、
大気の向こう側、星の呟きへ耳を傾けてる…
光の粒子(つぶ)、渦巻くささやかな信号が、
宙と私の胸中で混ざり逢い
列なって居る生命の詩ながれて征くよ
対極を結びながら、銀河も画きながら、虹を架けながら
生命力(こころ)の宙を旅して居るよ…
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レモンの香り、
レモンの色彩、
レモンの耀き、
レモンへと宿る生命力・・
君の魂へ重ねたい、君の涙にとり変換えたい、
君の心へ浮かべたい・・・
今世紀(じだい)はながれても明かるい意思の根底で
不変に生命きて居る滾る一念のささやき声
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真っ白な翼はくたびれて疲れ果てているように観えても、
ボロボロの輝きに憶えても…
日差しが宿した陽光(ひかり)のカーテンは、
今幾つものひらめき生命(いのち)の奥底(そこ)で誕生み出して、
希望の夜明け、旭日の様に目醒めさせながら、
太陽の無限のともし火、
ひとみの端で、燃え上がらせて、未来への人生(みちのり)を明るく照らしている
秘められた魂の可能性は瞬間(いま)、永久(とわ)に咲き誇り
うれし啼いた滴の煌き、堅く約しては、永劫の至福貴方の胸奥(むね)で尊く荘厳に創造られている…
さあ、陽光(ひかり)の翼、拡がったなら彼方宇宙の背景迄も浮かび上がりながら、無上至上の歓喜へと奮わせ舞おう…
(詩名「翼」)