一切合切(なにもかも)を忘却れてやさしい瞼で生命きて居る。口許もちいさく噤んで真一文字。目蓋の裏のスクリーンへと映った情景から送られて来るメッセージを読みとりながら、微笑(えみ)をこぼせたイメージを・・はるかみらいから吹いて来た清風(かぜ)に紛れた囁き声、たしかな詩を紡ぐよう面を上げた其の刹那、光明(ひかり)の差した久遠旅行(たび)・・
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