枯れていく風の香が痛みを響かせあい心に色褪せた埃まみれの風景画くだらない日の手首はつまらない理由で■れるよ手記に似せた暗い手紙には滲む 「…ごめんね」 が ある揺れる袖を掴んで寄り添い隠れた過ぎし面影疼く傷 覆って明日泣き明日を膿む午前苦しき刻ゆらり裾を千切る
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