ホーム > 詩人の部屋 > ヨミの部屋 > ゆらり

ヨミの部屋


[50] ゆらり
詩人:ヨミ [投票][得票][編集]

枯れていく風の香が
痛みを響かせあい

心に色褪せた
埃まみれの風景画


くだらない日の手首は
つまらない理由で■れるよ

手記に似せた暗い手紙には
滲む 「…ごめんね」 が ある


揺れる袖を掴んで
寄り添い隠れた

過ぎし面影

疼く傷 覆って
明日泣き明日を膿む

午前苦しき刻

ゆらり裾を千切る

2009/01/11 (Sun)

前頁] [ヨミの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -