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ヨミの部屋


[53] 夕凪
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遠く 滲んだ夕空
静かな風往く街並み

朱色 絵の具で飾った
きれいな景画みたいだ

捨てきれずに
あった紙屑と
思い出のメモを
捨てて

冷えきった風が
沈んだ心を
此処に呼んだなら
少しまともになれたのかな
いつからズレた?

風がなくなって
あの日の明日を
僕が壊した
先のない絵空事だと
わかってたのに

隣で笑った
いつかの未来は
ふたりじゃない

風が冷たい夜
君に
さよなら

2009/03/06 (Fri)

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