寒空重ねて杞憂を冷ましたわずかな気休めと実のない話を上手く繋げばまだ少し冷めていく苛立ちを数えて失う心地にまた苛立つのだろう街上の傍から見上げる白に染まった空は不満だらけの小さな僕に優しく理解させる下らない欺瞞で囲った「怯え」隠したいだけの息も明日を狭めるための弱さも等しく優しい
[前頁] [ヨミの部屋] [次頁]