| 詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
雨宿りは あきらめ 行き場を失う
ふられるの 慣れてるけれど
秋風が しなやかに 髪を震わせば
とまどいを 連れて来るんだ
色恋は まきこむ 猛烈な台風かも
たえまなく 吹き荒れるから
苦痛が いつまでも 愁いの胸を裂く
たおやかに 染み透る色香と
水鏡は うそつき 裏の顔を秘める
| 詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
停電なんて何日ぶりに体験しただろう
はるか海原まで漆黒が漂着するかなあ
徒然なるままに待機したら復旧したよ
やっと雨風がやみ雲底をにらみ露地へ
踏破する足音とともに路傍をさまよう
しばし心臓は恐怖におののき憂慮する
宇宙のなぞは容易く寝床であかすんだ
| 詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
たれながしてある
きせきのせいかんなどとたわごとがあふれ
おれにいわせりゃくだらないきまりもんくだろ
ししゃやゆくえふめいしゃがいるんだから
かぞくのきもちはおいてけぼり
きみはひとごとだからくちばしれる
おんなじめにあったならとそうぞうしやがれ
でっちあげてある
あまったるいことばやたいどにふりまわされ
おれにはいきあたりばったりにおもえてむしろ
かがいしゃがかわいそうなきもするから
かねづるをむさぼってつなわたり
きみこそがみずからをだましている
それぞれのしあわせをおもいやれるひとであれ
とりつくろいである
ふざけたけっかがおもすぎていいのがれ
おれからすりゃひがいしゃのむねんさをうけとめろ
いたずらのつもりではなったら
おもいがけなくふかくつきささり
きみのじんせいにもきずあとがのこる
けっしてつぐないをもってでもいやせないとおもいしれ
| 詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
豪雨がはなはだしくばしゃばしゃふりつづけるし
ゆうべはこおりついてしまうほどの流星
なんであちらこちらからのべつまくなし
融けてどろどろになった鉱石をきらりきらりと輝かせるのか
雷や胸がぺしゃんこにつぶれるようなきらめきのはてから
明るみにでてしまったものがみるみるうちにあらわになる
あそこは炎のおどる成層圏からひゅるりひゅるりとほうりこまれた
旋律がとめどなくあふれだすとすればきみのかなでる音こそがひびきわたるからだ
| 詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
コンドルは飛んでゆく
生きぬく糧を求めて飽くまでも
たとえば地上のどこかで こぶしを交えた闘いが起こったとき
翼をひろげ滑空しながら ゆるやかに流れる大河や 鮮やかな光をはなつ湖水を眺めていたり
コンドルは越えてゆく
進みだす方角を見すえて迷わずに
たとえば意外なきっかけで まわりの信頼を裏切ったと騒がれるとき
悲しみを察知することも無く かつて原野を駆けた道筋も忘れて 飛んでゆくのだろう
| 詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
問題ならば密かにクリアする段階へと動く
難なく鋭敏な輩さえも黙らせる仕上がり
のめり込みキャンバスに描く虚飾でも
性こりも無く闇雲に手をだす金づる
魔術と見まがう程のテクニックで
るり色を執拗に塗り重ねながら
れんれんとリッチな醍醐味を
さも当然とばかり貪り続ければ
示威を思う存分にプッシュするも
暗に真贋を鑑みたと匂わせて欺こう
できる限りの細工を施せばサインして
数奇な道をたどる愚か者など眼中にない
素しらぬ顔でフェイクを巧妙に売りさばけ
| 詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
きみは森で立ちつくす
不意にバッタリ遇った 鳥みたいなヒトが歩く状況に
パニックに陥るきみの思考は鈍るが
どうやら反比例する足なのか 猛ダッシュで駆け寄る
鳥みたいなヒトが振り返った
ビックリして動きを止めると ものすごい速度で逃げてしまう
きみも負けずに突っ走る
追跡の果てにたどり着くのは でっかい卵みたいな塔だ
ポッカリ穴の開いた入口をくぐる
すると両側を壁に挟まれ 坂がスパイラルに続く
上りつめた先に広がるのは
パラレルな世界だった 鳥みたいなヒトたちが舞い踊る
きみは歌声に聴きほれる
理想郷なんだと感じ ウットリして拍手すれば
スキップで近づいてしまう
それでも歓迎するはず 期待は鮮やかに覆された
鳥みたいなヒトたちが
ガッカリした顔で 気の毒そうに見つめた
きみは戻るという針路を選んだ ふくらむ喜びに導かれて
悲しみのデフレイションを連れて
| 詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
現代を嗅ぎわける鼻は
吹きすさぶ寒風すらも 物ともせず探り当てる
おれを狂わせる鈍痛が
毒蛇の如く襲いかかり お顔は蒼白に染まれば
息を殺して侵入される
記憶から薄れゆく傷が 癒えるまで膿を除去し
おれの空っぽな脳髄を
拡散した匂いで埋める おごれる妖魔が被せた
お耳の裏まで覆う仮面
| 詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
きみが口にした 命は切りうりできないって言葉
不意に思いだすのは とある事故を起こした旅客機が 競売されると知って
あの時に語ってくれた銀世界 きみは大地に描けたのか
幸福になれる保証書なんて きっと作れないって気持ち 分かちあいたくて生きぬく日常
きみに遺された 青写真をこの胸に染みこませたい
| 詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
それは幻で妖精からの新しく鮮やかな伝説だと思うよ
悠久なる地球が思わず誇らしげに歴史をもって実験するんだ
命を懸けて貴重なときめきに恋をすれば
情けは気高い器であり確実に自らを助けるはずなんだ
心の傷や悩みでさえも粗野なふるまいを癒せるから
この全身を地球に委ねて見返りは空の彼方に願おう
何故だか色あせた黄土の大地が心を和ませるのは
仲間のおかげで朝もやと花冷えに日向ぼっこする体があるから
背筋を伸ばして関節や爪先をみなぎらせる血潮なんだよ
快楽へと猛りながら飛び跳ねるならば満足している
そして物音を聞きつけて羽ばたく海猫よ
柔らかに響く美しい鳴き声にずっとほれているんだもんな