詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
うっすら明るい白銀の丘 芙蓉の花は鮮やかに耀いて浮かぶ
忙しなく鶉が翼をはためく姿 慌ただしく旋回しながら宙を舞う
丘の稜線に沿って揺らめく様 狭苦しさと戯れては迷宮でもがく
空を眺めれば雲雀が躍る道 翔びながら謳っては独壇場を誇る
釣りを楽しむ大男の愚かな頭 錆び付いた竿を持って糸を垂らす
航路につき釣り禁止との事 はっきり看板を見たけれど怯まぬ
そして謎が秘密をもたらす罠 橋脚が浸かる珊瑚礁の海は波立つ
哀愁を帯びた闇にたゆたう翳 満天の星がまばたいて白魚は游ぐ
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