大きくって立派な橋軽やかに渡って行く人おれの胸をも突っ切る風儚さに陶酔し狂っている夜嘘にまみれて散ってしまう恋おれの皮膚にじっとり垂れる雨欠けては現れる満月を匿ったら闇悩ましい心にそっと射し込むのは光おれの唇を奪って吸い尽くす妖艶な影遠ざかる意識の中で膨らんでる妄想の旅
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