水色と空色が交ざろうとしてもなびかず横たわる 群青を見つめたたずむ岩肌から流木へのパララクスまでおれは視野の隅で 漂う影なんて意識する恥はドクにもクスリにもならないやがて現れ照らす 光源は漁り火だろうか点滅をゆらりと繰り返す景色こそあてどない目標だ 頑なに群青を欲しがる深いパラドクスを追求して浸ればおれも夜陰に紛れ 陶酔を吟じずらかろう
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