にわか雨が夜を青くする 底しれぬ勢いで炎は揺れる上ずった声で胸の内を叫ぶ 渇ききった口の中で遊ぶ舌は転がり言の葉も吐く すこぶる抗う力が息づく旅へ出ようと心に灯す 想いも募れば足を踏みならす流れる星さえ恋など育む 降り注ぐ群れこそ色すらも丸ごと生む
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