詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
気休めの 副葬品など要らない
おれの心奥から 重低音うなる
冷淡な故に とどめまで刺せず
にじむ鮮血で おれは観念した
コトバを脱ぎ捨てたい
楽園への夢に幻滅し 裏切った
おれの過敏さが 人生を脅かす
ひび割れた 偽の仮面も悲しい
儀式は暴かれ 身を翻す亡者よ
罪の断末魔に もう欺かれるな
それは妥協の産物 虚飾なんだ
かつて愛した 武器を棄てても
ハダカなら闘えるのか
矛盾を認めた時 帰郷が始まる
だれに託す おれの無謀な企み
熱烈さの塊を以ても 不可能か
狂おしい刃で 永遠を絶つのは
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