詩人:流☆群 | [投票][編集] |
あなたの隣で眠ることも
髪をなでられることも
もうきっとないけれど
暗い部屋の隅
一人あなたを想うと
胸が痛くて
切なくて
どうしようもなくて…
つぶやくのです
「会いたくない」と。
昼下がりの廊下で
すれ違うあなたに
自然と顔がほころぶのです
やっぱり好きだと…
あなたの前では
素直すぎる自分がいて…
やっぱり私はつぶやくのです
「会いたくない」と。
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いつの間にか季節は変わり
君は私の前からいなくなった
‘さよなら’
の言葉と共に
いつの間にか季節は変わり
冷たい風が
私の体を震わせる
いつの間にか
君はいなくなって
君の‘さよなら’が
私の心を締め付ける
いつの間にか
季節は変わって
君もいなくなって…
冷たい風がすり抜ける
ただ、ただ
すり抜けるだけ
私の心だけは
あの頃のままで…
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腕には数珠を
首には十字架を
なんでもいいから
なにかにすがっていたい
そうしなきゃ壊れてしまいそうで
一人で立って真っ直ぐ歩くには
道は果てしなく長くて
支えがほしくて…
神様
仏様
あぁ
なんでもいい
誰でもいいから
救って下さい
どうか
どうか
私を一人にしないで…
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昨日別れたアイツに会った
お互い目が合った瞬間
「「おはよう」」
声が重なった
思わず笑った
照れ笑い
はにかみ笑い
ほっとした笑み
それから
目が合う度に笑った
まわりから見れば
いつもの二人
普段通りの景色
笑顔の意味も
裏にあった涙も
今までとは違う
二人の関係も
誰も知らない
知っているのは
笑っている二人だけ
アイツとアタシの二人だけ
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夢見る子供がいた
叶えられないこと
掴めないもの
あるなんて知らなかった
手を伸ばせば
無限に広がる宇宙の星にだって届く
信じてた
そんな子供はいつの間にか現実を知った
できないこと
掴めないもの
自分の無力さ
まわりから潰されていく可能性
自分で潰す可能性
いつしか手を伸ばすことも
無限に広がる宇宙の星を見上げることも
その存在も
忘れてしまった私がいた
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あたしらしさって何?
いつも笑顔でいなきゃダメなの?
それが作りモノでも?
らしくないってどういうこと?
ほんとのあたしなんか知らないくせに
らしくないなんて言わないで
なんでも受け入れるって言ったくせに
気休めの言葉でなんか励まさないで
もっと
もっと深いところに気づいてよ
誰かが言った
「お前はきっと幸せをつかめるで」
どうしたら?
どうしたらつかめるの?
あたしらしくしてればやってくる?
あたしらしく笑ってれば?
たとえ作りモノでも
あたしらしく笑ってればやってくるの?
じゃあほんとのあたしは?
ねぇ…先生?
あたしやっぱり幸せになんてなれないよ…
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空を流れる鰯雲
隣をゆくは頬をかすめる冷たい風
布団の誘惑に負け朝寝坊
じりじりと
茹だるような暑さ
まぶしい太陽を浴びた
けだるい躰に汗がにじむ
隣にはアイツがいた
さよならを言えずにいた
突然やってきたさよならのとき
残るのは未練?後悔?寂しさ?
解放?
空を流れる鰯雲
隣をゆくは頬をかすめる冷たい風
布団の誘惑に負け…
今日もやっぱり朝寝坊
隣にアイツはいない…