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鍵の部屋


[2] 限りなく透明な雪
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朝、理由もなく目が覚めると
そこには冬が訪れていた。
開けっ放しのカーテンの奥には
どこか白っぽい空と景色が見える
それに庭の木々がその気温を伝えてくれる気さえする

冬の空
冬の色

寂しいくせにやけにクールで
肌が痛いくらい寒いのに
何故が
そこには温もりがある
嫌いになれない・・・
違う
何故だかとても愛らしい
そう私が一番好きな季節

また、だんだんと

限りなく透明な雪が降り始め
街を冬へと誘う

透明な雪は私の心さえクリアにしてゆく

ふと

素直な思いが口にでる

『 』


きっと実家の庭には
白い雪が降っているのだろう

2006/11/15 (Wed)

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