詩人:HIRO | [投票][編集] |
あれは
いつの事だったか
君と歩いたあの山道
僕等の手には
草の剣が握られていた
大人になったら
悪者をやっつけるんだ
君はいつもの笑顔で
草の剣を振り回し笑っていた
いま 君はどうしてる
あの時の僕等を
まだ覚えているかな
いつの日か
いつの日か
幼い言葉で語り合ったもう戻らぬ日々
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演じ人 これより
あの舞台へと向かう
観客席ざわめき
幕が上がりはじめた
無数の光が彼を照らす
その姿 哀しく
どこか 勇ましく
舞台の中央に立ち
観客席を見渡す
そして
物語の幕開け
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おかわりなく
元気にお過しですか?私は元気です
あの日から
いくつの時を迎えたでしょう
辛い事もありました
もちろん嬉しい事もありました
そちらはどうですか?
また一人で悩んでいたりしてませんか?
時には誰かに頼ることも必要です
それでは
また手紙を送ります
追伸
あの曲 今でも聞いています
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落ち葉舞う道
冷たい空気
色彩豊かなマフラー
体寄せる恋人達
街頭の
クリスマスツリー
年が変わる午前零時
カイトで遊ぶ子供達
たくさんのお年玉
勇気を出して告白
バレンタインデー
ありがとうの笑顔
ホワイトデー
そして 春
桜 咲く
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日のヒカリ
優しく輝く
湖のほとり
木葉から落ちる
朝露のしずく
仲良く
じゃれながら
飛び回る小鳥
薄くかかった霧の中で森の景色を眺め
静寂に染まっていた
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暗闇の奥に光る
無数の眼光
ぼろぼろの衣の間から見える
研ぎ澄まされた鎌
破れた翼で
空を翔ける黒い影
魔物の臭気に
狂わされる世界
他の者の力を
遥かに凌駕する者が
この地に現れた
魔界の王 降臨
破壊の都へ
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ワインの香りに
少し咽ぶ声
ほつれた髪を直す
君のしぐさに
しばらく見取れていた
寄り添う二人と
かすれた歌声の曲
切なさの夜に
手を重ね合えば二人は
引き寄せた君の肩を
抱いて
途切れた言葉も
そのままに
ロウソクの光に
二人の影が重なる
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小さな翼
小さな体
大陸を越え
大海を越えていく
永い旅を選んだ渡り鳥
群れをひきいる者に
すべての信頼を託して
その小さな命を賭けてまだ見ぬ地を
生まれ育った地を
目指す
その姿に 私は
最高の命の輝きを
見ていた
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深い森を走り続ける
光も届かない深い森を
なぜ走るのかも解らずに
ただ息が続く限り
走り続けようと思うから
そのうちに
暗闇の恐さに怯える
どこまでも広がる静寂に誰の声も聞こえない
息が上がり倒れ込んだ場所は・・・
そこに君は何を見る?
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雲を掴める様な気がして
ずっと いつまでも
空に 手を伸ばす
風に乗れるような気がして
目を閉じて
両手を いっぱいに
広げている
この空を
風が 雲が流れていく
空と 風と 雲と 私
この地球で
共に生きている
互いを感じ合いながら