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メグルの部屋


[8] こころの詩
詩人:メグル [投票][得票][編集]

天才ではないと自覚しながらも
「他人とは違う」と思い込んでいる
その割に上を目指そうとも思わないで
ぬるい今に縋りついているんだ


自分より優れた人を避けるのは
人間の性だしどうしようもないことで
比べられるのを「避ける」のは
自分が「認められたい」と思うから


誰だって願っている
けど 自分のことだけしか考えられない
博愛主義気取っても
全ての人を好きでいられない


取って付けた様な自分
憧れで80%が構成されてる気がする
実際そうだろう
成し得たものはなんだ?


1番になれば自信が持てるだろうか
堂々巡りの思考回路
きっと己よりも優れた人はいる
また心が折れるかもしれない


それでも前へ進もうとする
貴方の姿は 私には眩しい
追いつきたい けど 追いつけない
貴方は進むのが早過ぎるから


立ち止まってしまった自分
段々小さくなる貴方の背中
見送って 悔しくなって俯いた
『何をしているんだ』


ああ、確固とした自分が欲しい
何に願う? 流れ星は聞いちゃくれない
「誰も叶えてくれないんだから
 願う前に 動き出せばいい」


ずっと前に 貴方が言った言葉
今まで胸の奥で埃を被っていた
何をすれば良いのかは今でも分からないけど
少し 前を向いて頑張ってみようかなと思えたんだ

2006/10/27 (Fri)

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