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メグルの部屋


[9] 人の夢
詩人:メグル [投票][編集]


赤く燃え落つる日は
まるで己を写したかのやうに
ぢりぢりと焦がすやうに沈んでゆく

最早我が身に残るものは在らず
ただ 貴女への想ひが募り
何時しかそれは祈りへと変わった

温ひ布団の中から夕日を見上げ
羨望に満ちた眼を眇る
嗚呼 出来ることならばわたくしも
あの夕日のやうに鮮やかに果てたゐものだ

けれど人の夢は儚く
わたくしは緩慢に横へ躬を倒す
存へた命を自ら嘲りながら
再び浅き夢を垣間視る

2011/11/04 (Fri)

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