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人間は弱い
今でもそう思うけど、
思ったよりも図太く生きてこれてるんではないかと
今までを振り返り
大きく息を吸い
吐く。
悲しいことがあったんだよ
あったはずだったんだけどね
いつまでも覚えていなくちゃいけない賢さは必要ない
許せないあれこれには形がなくて
目を凝らして睨みつけたところで
幸せから遠ざかるようなお顔のできあがり
人間って弱いなって
つくづく思うんだけど
この先もなんだかんだ図太く生きてくんだろうなと
これからに備えて
今日はもうおやすみなさい。
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何かしらに意味を求めてはその答えに期待をして
思い通りにいかないことにそれがすべてなのだと決めつけて
大粒の涙を流したり、
眉間にしわを寄せて誰かを睨みつけてみる。
笑顔は素敵というけれど私には見えるの
その口から出る言葉たちは何とも醜い毒の塊
その笑った顔も笑い声もちっとも美しくなんてないわ
そんな光景なんて珍しくも何ともないよとドヤ顔する
大人たちの一人として終わっていいの
終わっていいわけないじゃない
余裕ないときは空も見上げられないなんてセリフも
どこかで聞いたことあったっけ
あなたを傷つけるのはそのちいさな小さな世界だけ
慰めの言葉が届かないのならば
ひとりひとり泣いて泣いて泣き止むまでいつまでも
抱きしめられたらいいのにね
本当にみんなが独りぼっちを感じない世界になればいいのにね
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この部屋では今
扇風機の風とハムスターの回し車
あなたの寝息
外から微かに聞こえてくる鈴虫の鳴き声
私は今世界でたった一人
この音と匂いとここで感じる体温を
独り占めしている
この瞬間が今いいと思えた私は
世界でたった一人の良い時間を過ごせている
誰に共感されようのない
今を独り占め
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分かってほしいといつも思っていた
でも分かったの
私が周りを分かっていなかったことに
独りよがりよね
勝手に寂しさ覚えて
初めて辛いと流した涙はいつの頃だったか
本当にあなたは独りだったのか
初めて楽しいと笑った瞬間はいつの頃だったか
すべて間違っていたとは言わないけど
自分が感じ取った感情
世界
自分の世界はどうとでも変えられる
誰が教えてくれた言葉だったか
それは悲しくて切なくてああ
どこかへ逃げ出してしまいたかった私の答え
言ってしまえばもうそれは簡単なことで
死ぬ勇気なんてこれっぽっちもありはしなくて
偽りでもいいから世界受け入れることを選んだのよ
強いわけではないわ
そもそも人間というのは
強くなれたわけでは決してないわ
私は私の味方になろうと誓った
たったそれだけのことだったなんてね
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モヤモヤを食べた
美味しくないのに食べたがる
私にはこのくらいの味がお似合いなのって
不思議な生き物人間って
美味しくないの分かってて
飲み込んで
目から何だか水出して
楽しくないのに笑ったり
強くなくていいのに大きく見せたがる
ワクワクもドキドキもそこにあるよ
拾えたらきっと楽しいよ
きっとあったかいよ
みつけらんないわけではない
欲しくないわけでもない
不思議な生き物ね人間って
びくびくしちゃってさ
代わりに拾ってなんかあげない
代わりに笑えはしないから
とりあえず美味しいものってなんだろね
もやもや食べそうになったら
それ美味しくないよって
はちみつかけてあげる
黒いの見えなくなるくらいの
胸やけしてしまうくらいに
面白い生き物だね人間って
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正解なんてないのに
あなたは間違ってるよって言われるわけでもなく
あの人バカねってあちらでクスクス笑う時間
無駄ね無駄ねあぁ無駄ね
それでも傷つく私あーバカね
必死なだけではダメだから
頑張るのは当たり前だから
そう言われましたが
頑張るのって当たり前だったんだ
ここのマニュアルについていけない
間違ってるなら怒ってください
怒る気ないなら心にしまってください
くだらないこの時間
なんとかしなきゃ
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大丈夫だよが苦しい
大丈夫ですか?と聞き返したくなるほど
貴方の頭を撫でれるくらいの余裕がほしかった
余裕って何?って聞かれて
余裕ってなんだろうねって見つからない
こういうことだよって教えてあげたい
どういうことですか?が続く
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何も待ってない何も見えてもない
空っぽなわけではない
いっぱい持ってるわけでもない
何かが追ってきてる
正体不明の何かが
息をしづらくしているの
何か持ってない?何か見せてくれない?
空っぽでもいいからさ
いっぱい持たなくてもいいからさ
呼吸をしていたい
少しだけ笑える1日があればそれでいい
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割と私平気じゃんって
ギター抱えてまず初めの歌詞を口ずさもうとしたら
溢れ出すじゃん溢れ出すじゃん。
悲しみ悔しみ焦り
濁った感情溢れ出すじゃん。
歌えやしないよボロボロとさ
鼻水と涙でグシャッてさ
心配してくれる彼も何もかも捨ててさ
誰も知らないところからスタートしたいくらい
悔しくって悲しくって
溢れ出したぶん濁ってないやつ
私拾えるかな私の力で
私を救えるかな
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みたことがないあなたがいました
その笑顔はこちらに合わせずに
その声はこちらに伝えずに
とても楽しそうなあなたがそこにはいました
私に向かって笑ってよ
私に向かって話しかけてよ
思ってしまったんです
感じてしまったんです
とってもとってもとっても
醜い感情がありました
とってもとってもとっても
捨ててしまいたい感情でした
この心は
私が許さない