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ワタナーの部屋


[349] 正直は素晴らしいことか
詩人:ワタナー [投票][編集]

あの人はいつもそうだよ

あたしの前では絶対に
あたしを見ようとしない

あたしが話しかけようとしても
すぐにどこかに行ってしまうの

愛想のない表情で
あたしの声に相槌を打ち

一度も目を合わせないで
行ってしまうの

なんでかな?
あたしってそんなに嫌な奴かな?

友達と話すあなたの笑顔が好きで

あたしの目を見て笑ってほしかった

あたしにも頂戴
あなたの笑顔

そんな嫌な顔しないで

ねぇ・・・




口を開くことさえ
声に出すことさえ
俺のひとつひとつが
覗かれてるようで

自分が嫌になる

あいつはいつも笑ってくれる
あいつはいつも話しかけてくれる

そんなあいつに俺は俺を隠してしまって

うまく話せればいいのにな

かっこわるいトコ見せたくなくて

あいつの目を見れないでいる

いつまで自分を隠せばいいのか
いつまでも俺はうつむいたまま
ただただ君の声に相槌を打つだけ


過ぎていく時は取り戻せない
大事な時間が流れてゆく

あなたの心はあたしを見ないまま
俺の心はうつむいたまま

季節が2人を忘れさせる

2006/12/14 (Thu)

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