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菊の部屋


[6] 真実の幻
詩人: [投票][編集]

石の中に沈むあなたは悶えるほど抜け出せなくて
呑まれる命は嘆きの叫びと共に灰になる

そっと仕舞い込んでいる色褪せない記憶は
淡く蘇り独りの心に強く絡み付く

腕を回して感じた温もりはもう重なる事は無いけれど
呼び掛ければ振り向きそうなあなたが目に映ってしまうから

砕かれた愛 今も拾い集めている

彩られた世界であなたに出逢う夢も
目覚めてしまえば孤独の悪夢へ形を変える

繰り返す痛み 時が経っても胸の傷深すぎて
手向けるはずの花 何処に置いていいのかわからない

忘れるはずのないあなたの声もいつしか
儚い闇の向こうへ消えてしまいそうで怖いから

砕かれた愛 今も拾い集めている

届かない距離はどれほど縮まったのだろう
わたしはまだあなたを追い掛けていていいんだよね

腕を回して感じた温もりはもう重なる事は無いけれど
呼び掛ければ振り向きそうなあなたが目に映ってしまうから

砕かれた愛 今も拾い集めてる

2005/08/10 (Wed)

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