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菊の部屋


[7] RUNNER…
詩人: [投票][編集]

アイツは断ち切った
かげる夢に自分を売り飛ばして
足並みを乱しながら

走り続ける事に意味を見失ったアイツは
立ち止まる事で強がりも何も捨ててしまった
悔し涙をぬぐってボロボロになったハンカチも
過去を捨て去る様にゴミ箱の中へ投げ入れた

そうやって取り戻せなくなる
繋いでいた物 全部
大切だった居場所さえも

何を誇れる?
染まったその色 本当に望んだものなのか?
この目には汚れた色

息を切らし走る俺をアイツなんて思う…

小さな光では何も照らせないと言って
ハリボテの様な造られた光の中逃げ込んで行った

そこで悲しいまでにアイツは変わった
無様な明かりに照らされて

止まったアイツは何を振り返るのだろう
置いてきぼりの目の前に背を向けて
1人ぼっちで

息を潜めて全て隠すのか?
何を夢見て今を眠っている?
その胸の内側は…

伸び行く距離に消えた姿 アイツどこへ向かう

2005/08/11 (Thu)

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