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おかだまいの部屋  〜 新着順表示 〜


[213] 無題
詩人:おかだまい [投票][編集]

ここに居る理由なんて
わからない

キミと居る理由なんて
わからない

生きてる理由なんて
知らない


だけど終わりにはできない

どこへも行けない

一人ぼっちはこわい



それが現実

それがあたし



何もいらない

だけど


何かしなくちゃ


何かしなくちゃ



終わりたい



今日で最後の


今日でありたい

2009/04/23 (Thu)

[211] はる
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春に咲く花が
全部赤だったら
いいな

カラフルな世界に身を沈めて
生ぬるい風に髪なびかせて
春は誰もが少し宙に浮いているのよ
ママはそう教えてくれたから

彼女は地にへばりついた自分の足を
不思議そうに眺めてた


キレイなものは好きだけど

どうしてみんなおんなじ時に咲いて
散っていくの

真冬に咲くハイビスカスは

雪に埋もれてうなだれた


冬に色づかないポインセチアは


暖炉に投げ込まれた





彼女の憂鬱な気分も
夏が来れば暑さに負けて消えていくんだろう

彼女も花達と同じで
生きているから


春を感じる
生き物だから


春になったら咲く花が
全部赤だったら
いいな


赤は
大好きな
苺の色だから

苺が食べられる春が
ずっと続けばいいな


春だから

彼女の思考回路は
停止中



2009/04/02 (Thu)

[210] 無題
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狂ったあたしを
誰もおかしいとは思わない

きっとどうでもよくなったんだろう


最初からどうでもいいことだったんだろう


朝まで裸で踊り明かしても


あたしはあたしから逃げられない


だけど最後まで歌い続けてくれてありがとう


目が覚めた時に


世界が終っていたら


あたしは独りで乾杯して


楽しく暮らすよ



耳に焼き付けた歌声で


死ぬまで踊るよ



今日の終りに考えることは


明日がまた来るってこと



地球は回ってるってこと



朝日を誰もがおはようと呼ぶように


宇宙の果てがあるんなら



いつかその先に行ってみたい



そんなこと



思うくらいで



夜は刻々と動き続ける





2009/03/28 (Sat)

[209] 青の世界
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ブルーの夜が
今日もやってきて


「こんばんは」



キミの一日が


今日も始まる





誰にも気づかれずに



悲しみを繰り返して




誰も見てやしないのに



泣くことを我慢して





ただ崩れ落ちる自分を




自分自身の手で
受け止めて





ひたすら浸かっていくダウナーな世界




カラフルな春が



もうすぐやってくる



寒い冬はもう終わる






太陽の光に目を焼かれたとしても









風を浴びたい









そう思えた








そろそろ




世界が終るよ

2009/03/11 (Wed)

[208] サイレント
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(ハリー・エディソンが海辺でステップ踏んでた

 大きなサングラスをかけてた

 でもその眼は悲しげに僕には見えた

 そのうちカモメがやって来て

 彼は空にさらわれた)




僕は夢からさめて


コーヒーを飲み



パンをかじりながらふと






気づいてしまった






夢を見ているのは今なんだって






今が夢なんだって







このパンも味なんてしやしない









カモメにつままれて空飛んだのは










僕だ

2009/06/11 (Thu)

[207] カルチャー
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全てを忘れたくなくて


ひっきりなしに
シャッターをきった



キミは泣いたり笑ったり
忙しいから



僕もレンズから
目が離せない




大好きな赤に染めた髪は
すぐ栗色になっちゃうね



キミはまた不満顔





薬打つその一瞬の目が



僕は好きだよ



やわらかな温度で燃え上がる



白い肌が



蛍光灯に反射して





キレイ





たまったフィルムはどうしようか




忘れたくないくせに



一度も思い出したことはない



矛盾してるって



笑ってよ



あたしはもう



ここにはいないって



教えてよ





僕にはまだ







キミの笑顔が見える

2009/02/28 (Sat)

[206] バイバイ シープ
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おかわりちょうだい


平気だよ
壊れてしまっても


もともと


ボロボロな
頭の中だからさ


だけど



ビールは
冷えてなきゃ
いや




一人きりでも
意外と
平気だった





結局
いつでも



一人だったってこと
気づいただけだ






おかわりちょうだい



どうせいつかは




醒めてしまう



そんな今日だから





煙草の銘柄なんて


どうでもいいよ


とにかく早く




おかわりちょうだい





夜が明ける前に







明日になる前に






まだまだ足りない







時間だけが






過ぎていく




2009/02/28 (Sat)

[205] フール
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難しいものは
聞き流して

読めない漢字は
飛び越して

スカスカの頭を
カラカラ鳴らして

今日も歩く

誰にも合わせられない
歩幅で

コンクリート溶かしながら


描いた絵はヒビ割れていた

歌声はコーラ色

伸びきった髪を
ゆさゆさなびかせて


今日も歩く


ワンダーランドはここだって

誰も気づかない

そんな感じが
心地いい


2009/02/27 (Fri)

[204] モノクローム
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モノクローム
色はなくても
それでもわかるよ



モノクローム
あえて色をなくせば

見えなかったものが
見えてくる


それでも光は差し込み
影が映る



想像してください

全てが一体

どんな色を
しているのか


あの娘のハイヒールや

風に揺れる洗濯バサミ

ほほ笑む少女の口びるの色を

2009/02/27 (Fri)

[203] キング
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いつのまにか
腕は切らなくなった


だけどあたし中の暗闇は


まだ相変わらず
そこに居座って
あたしを見据えたまま
動こうとはしない



あなたはあたしの
ツルツルの腕を毎日確認して
ニッコリ笑う


見えなければ大丈夫

傷付く場所が
心なら
大丈夫


あなたはあたしを叱らない


そんな
変な知恵だけ
身につけた



助けてほしいと言ってみたら
誰もが揃った口で
どうしたのかと聞いてくる


どうもこうもわからない



ただ
どうしようもないだけ


あたしは


あたしは


ダレ

2009/02/26 (Thu)
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