ホーム > 詩人の部屋 > おかだまいの部屋 > 新着順表示

おかだまいの部屋  〜 新着順表示 〜


[202] ヒューマン
詩人:おかだまい [投票][編集]

一人きり
取り残された
部屋で



小さく
彼女の世界が
広がっていく



壁一面に張られた写真は
寂しげに輝く



誰にも届かないウタを
書き続けて



チューニングの狂ったギターで
毎日歌う
星のメロディー



カビの生えた食パンも


期限切れのミルクも


彼女は気付かないまま



的を外したダーツの矢は


大好きなシドの目玉に


刺さったままだけど




そんなこと


もう構わない



あとはただ




生きていくだけ




終わる時まで



ただ生きるだけ

2009/06/11 (Thu)

[201] 世界の終り
詩人:おかだまい [投票][編集]

悲しくもないないのに
流れる涙


欲しくもないのに
湧き上がる苛立ち


目に入った煙草の煙
マスカラを落とした


夢は置き去りにしたはずなのに
忘れさせてはくれない


幸せは
ひとつじゃ足りない


今日が
やっと
終わったとたんに
明日が
始まって


昨日片付けたはずの部屋は
もう散らかっていて
ごみ箱が溢れかえる


だけどいつかは


全てが終わるときが


来るのだろう

今度は嫌でも

終わらせなきゃいけないときが

来るのだろう

2009/02/25 (Wed)

[200] オールオブザナイト
詩人:おかだまい [投票][編集]

森の奥で暮す

ブルースが好きな

あの娘


オレンジの小鳥と

二人きり

二人きりの世界

サッカー中継

そろって応援しているよ

バモス トーキョー!!

おそろいのテネシーローズ

おそろいの8ビート


森にはいつでも
ハードボイルドな風が吹いて

二人はカラカラになる

さぁ

そろそろ明日が始まる

今日が



終わる

2009/02/23 (Mon)

[199] 眠れぬ家のあたし
詩人:おかだまい [投票][編集]

チョコのついた
ビスケットを
食べ過ぎて
気持ち悪くなった

そしたらキムチが食べたくなって

コンビニに買いに行った

そこで新しいビールを見つけて

大人買いした

家に帰って

キムチをつまみに
ビールを飲んだ

ミスマッチだ

結局
ビールだけを
朝まで飲み続けた

朝日を見てたら

なんだか
眠たくなってきて

一週間ぶりの
眠りについた

一人ぼっちでも

眠れるんだね

2009/02/19 (Thu)

[198] リセット
詩人:おかだまい [投票][編集]

なくしものを探して
彷徨った


気づいたら


何をなくしたのか


わからなくなってた

来た道順も



忘れていた



あたしは結局
全てをなくして


なすすべもなく


立ち止まり



からっぽの自分の中に


たくさん


たくさん


降ってきた雨を

注ぎ込んだんだ


冷たいしずくで

満たされたあたしの体



さぁ

最初の一歩を


踏み出せ

2009/02/19 (Thu)

[197] メイビートゥモロー
詩人:おかだまい [投票][編集]

見上げた空に
星はなくても

僕はここで
キミと生きていくって
決めたんだよ

キミの事泣かせてばかりで
不安にさせてばかりで

約束はいつも
果たせなかった

「ごめん」の一言さえ
忘れていた

やり直しはきかないけど
諦めないでいてくれたキミに

今なら言える気がするんだ

ただ「いつもありがとう」って

2009/02/19 (Thu)

[196] 手紙
詩人:おかだまい [投票][編集]

離れ離れになった愛を

繋げ続けた週に一度の手紙

愛しているとは
一度も

伝えあったことはないけれど

一度も愛を
感じない日はなかったよ

キミの笑顔が見れなくても

キミの声が聞こえなくても

キミに触れられなくても

ただキミという存在と

毎週届くキミからの手紙で

僕の想いは満たされてた

特に変わり映えのない毎日を綴った
キミの綺麗な文字も
僕を満たしてくれた

本当に
本当に

愛してる

いつかまた会える日が来たら

おもいっきり抱きしめて
キミに伝えたい

2009/02/18 (Wed)

[195] バラライカ
詩人:おかだまい [投票][編集]

酔ったふり
レモンで割ったウォッカ
好きだったよ
最後に見せた涙
高く
宇宙まで
まい上がった
ぼやけた青空通りこして
キミが見てた
レンズの先に
住み着いた魚
レモン色した
小さな魚。。。

2009/02/01 (Sun)

[194] 彼女
詩人:おかだまい [投票][編集]

あたしここで生まれたの
指さす先にはどす黒い海
魚はいないの
って得意げに
話す様子はまるで子供
夏でも履くキミのマーチンブーツ
いつでもピカピカ黒く光る
白い肩には
マリアとうなだれたヒマワリが
風に踊ってた
愛を知らない
それでもキミは楽しげに
夢を持たない
それでもキミは誇らしげに
唄歌う姿
キレイだったよ

悲しみは
生まれなければ
喜びも
知らずに生きていく

愛の唄うたえば
キミは笑顔で
ラブ&ピース
叫ぶのさ

それは名前もない国
キミの世界
それだけで

2009/02/01 (Sun)

[193] ほわいとそんぐ
詩人:おかだまい [投票][編集]

冷たい雨が
雪にかわって

真っ白に染まった世界

冷え性なキミは
完全防備でやってくる

ダルマみたいに膨れて
やってくる

部屋をあたたかくしておくよ

キミの大好きなミルクティー
作っておくよ


キミの冷えた体
僕がすぐに暖めてあげるから

気をつけておいで



2009/01/28 (Wed)
144件中 (21-30) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 15
- 詩人の部屋 -