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運び屋の部屋


[3] 天秤の秘密
詩人:運び屋 [投票][編集]

君とすごすことで たくさん嬉しいコトがあった
幸せをたくさんもらった

その反面 嫌なコトもあった
たくさん悩んだ

ある日僕は ふと思った
幸せと悩みを天秤に掛けてみよう

僕は君に関する幸せと悩みを ありったけ袋に詰める
なんでその時気付かなかったんだろう―

悩み事が入った袋を ひょいと乗せた
反対側に何もない天秤は傾く

次に幸せが入った袋を乗せようと 力を振り絞る
僕は恥ずかしくなった

幸せが入った袋は 持ち上げることすらできなかった
僕は大バカ者だ

目の前の不幸にばかり気を取られ ただ嘆き
君とすごす日々がどんなに幸せか忘れていた

僕は天秤を捨てることにした もう使わないから
使う必要がないから

2007/10/30 (Tue)

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