詩人:運び屋 | [投票][編集] |
描いていた君の横顔は
どうやらもう完成しそうにない
塗りつぶすことも出来ないまま
通り過ぎる時間ばかり見つめていたっけ
どうだった?
楽しかったかい?
君は笑ってばかりだった
流れ流されてここまで来て
何が出来た
君さえ描けなかった
いつまでたってもこんな風に
間違いながら
歩いていく
人生だ
造って壊して繰り返して
それでも尚
生き続ける
思い出になってしまう
頭の中
心の奥
忘れられることなんてない
溢れ落ちていく涙流して
何が見えた
この目は君を写せていた?
当たり前過ぎた日常が
幸せだったって
今更気付いてしまった
いつも思うことだ
君がいてくれなきゃ
何か描いてみたって
もう嫌って程
思い知ったんだ
溢れ落ちそうな涙拭いて
何を見ようか
この目を何で満たそうか
当たり前過ぎる日常だ
幸せだろう
これ以上何を望む
流れ流される時の中で
何をしようか
君を描き続けようか
いつまでたってもこんな風だろう
間違いながら
歩いていく
人生だ―