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運び屋の部屋


[5] 菜の花
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ねぇ 覚えてるかい
雨の夜に終わった恋を
あの時の未熟な俺を

もう二度と戻ることのない日々
二人はもう一生話すことはない
出会うこともない

そう思ってた
何もかも終わったって
でもそれは違ったんだね

未熟な俺は別れ方を知らなかった
そのせいで君は後悔した
迷惑かけたね


もう二度と戻ることのない日々
それでも二人はまた出会い
言葉を繋いだ

それから新しい恋が始まったね
でも登場人物は変わり映えしない
君と俺

でも今度はちょっと違う
君の町と俺の町
二人は遠いとこにいる

二度と戻ることのない日々はあっても
もう一度二人で日を重ねよう
君と俺ならそれができる

そうして過ごしたある日
君と俺は同じとこにいる
お月さんと夜景が綺麗だね

あの日と天気は違うけど
あの日は電話だったけど
話は全く一緒だね

俺はいつだってガキだね
「そんなの嫌だ、君が好きだから」
これで精いっぱい

君はこう言う
「それはきっと錯覚だよ、いつかは忘れちゃう」
なんて返せばいい

あの時もそうだったね
俺が散々食い下がっても
君の心は動かない

また二度と戻ることのない日々ができたね
でも二人は一生の味方
これからも会うことはいつかある

ようやくいい別れ方ができたね
君も後悔ないだろ
俺も終わったなんて思わない

でも、一つだけ絶対に譲れないよ・・・

もう二度と戻ることのない日々と俺の気持ち
それは錯覚なんかじゃない
いつかは忘れてしまうかも知れない

でもそれは確かにあったんだ
だって見てみろよ
写真の中で二人はこんなに笑ってるじゃないか

君は俺にいっぱい教えてくれた
出会い 好きってこと ケンカ 肌の暖かさ・・・
そして別れ

今までありがとう




2007/11/24 (Sat)

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