ただただ思い描く空はなくて特別なこともなく日常は風のない湖畔みたいに何不自由なく過ぎて行く道化ほどのホラもふけず営業ほどのオベッカも使えない愚直なわざと馬鹿正直を携えて四苦八苦の坂道ころころ苦行と試練は他人の元にこれが求めた先のはずがない棚ぼたな突然の幸せに身を踊らせて背中を絶望が叩きに来る覚悟は出来てるいつでも望むところだ成年期に訪れた怒りと憎しみついでに諦めともどかしさ俺はあわれな裸の聖騎士からっぽなからっぽな…
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