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手の届かぬ君よ。
君は苦しんでいる。
私には何も出来ない?
手の届かぬ君よ。
苦しみを分けては
くれないの?
手の届かぬ君よ。
どんな想いも君には
届かない
空回り
苦しみは増すばかり
もしかして私は…
居ない方が良い?
消えた方が良い?
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苦難に打ちひしがれる?
悲しみに押し潰される?
そんなに柔じゃないよ。私。
君のSOSを見逃すほど鈍感でもない。
君は私をわかってない。
私が欲しいのは
君の真実の声。
それを聞けないことが一番の苦しみだと
わかってないよ。君。
私も君を
わかってないけど
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針の歩みを止めた時計が
胸の奥で眠ってた。
どうしても動き出さない時計。
壊れてしまったと諦めて
存在までも忘れかけてた。
それなのに
諦めたつもりでも
まるで大事な物のように
胸の奥に眠らせていた。
どこかで信じてたんだ。
再び動き出すことを。
そして気づいた。
たった一つの歯車が
何かに引っかかっていただけなんだ。
大丈夫。
まだ壊れていない。
また動き出した。
大切な心の時間(トキ)を刻む懐中時計。
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生まれて初めて
足のつかない鉄棒で
逆上がりをした日
鉄棒に飛びついて
足をぶらぶら
振り子のように
校舎に向かって
思いっきり
足を振り上げて
くるっと回って
見事に成功
だけど わざと
途中で回転やめてみて
さかさまの世界を
楽しんだ。
夕焼け染まる
もうひとつの世界。
空気さえも
別世界のようだった。
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胸が痛い
貴方に刺さった
ナイフが
私の胸にも
突き刺さったよう…
同じ痛みだとは
言わない。
けれど
私も痛いの。
涙が出るよ。
ズルイ?
貴方のための涙だ
なんて言わない。
この涙は
貴方を癒せないから
泣けない貴方…
勝手な私を
許してくれますか?
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もし…
私が
突然
消えてしまったら
アナタは
何を思うだろう?
これって
よくある疑問だね。
でも
ちょっと気になる。
けど
答えは…
聞けない
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前を向いて
歩いていたら
目の端っこで
ちらりと見えた
黄色い花
かすかに揺れて
ささやかな自己主張
やさしい黄色に
目を奪われて
しばらく傍で
しゃがんで見つめた。
たんぽぽさん。
君が綿毛になる頃に
また君に会いたいよ。
そしたら僕は
種をひとつもらって
どこかに
植えに行くからね。
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君は僕の太陽。
君は僕の元気の源。
なんて
ありふれた台詞。
僕には
それが精一杯。
ありふれた詞に
想いを詰め込んで…
だけど
君には届かない。
ありふれてても
何でもいいから
君が振り向くような
特別な詞を知りたい。
僕の想いを
君に響かせるような
そんな
特別なコトバを…
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涸れることなく湧く泉
あふれ出た水は
岩場を越えて下り行く
走って 走って
どんどん下る
いつの間にか
河になって
落ち葉と戯れ
魚と語らい
いつの間にか
幅も広くなって
歩調も ゆっくり
景色を堪能
もうすぐ
海と ひとつになる
そして
天に還り 地に還り
また 泉の水となる