詩人:saixai | [投票][編集] |
影法師に気付いた
明るい晩
お月さまは
淡く明るく輝いて
まわりには
くるりと虹がある
日本昔ばなしのような雲が流れ
かぐや姫でも現れそう
月のウサギも餅をつく
とても静かな明るい晩
ちょっと嬉しく
微笑んだら
やさしく風がそよいでく
ますます嬉しく
笑顔あふれる
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うるさい
分かり切ったこと
追い立てるように
吐かれるセリフ
うるさい
うるさい
頭が痛い
タエラレナイ
限界だ
ウルサイ!
はちきれて
制御不能
狂った叫び声も涙も
ボロボロ
そんな姿を見て
その人は
ようやく黙って
私を抱き締めた
気狂いを鎮めるために
私の涙は静かに流れた
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太陽が眩しくて
木の葉がキラキラ揺れる
むっとくる熱気に
じわりと滲み出る汗をぬぐい
夏空を見上げた
そこに広がる
絵画のような雲
ぼんやりと筆でぼかしたような
輪郭のおぼろげな楕円は白く
蝉の鳴き声がうるさく響く
暑い盛りの夏空碧く
一つ小さな発見をした
この上なく暑い日
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見上げた空に
細い細い月があった
日が暮れる前
淡い空
見上げるのは
久しぶり
その日
そこには
二日月があった
星も見えない
明るい空
雲がゆったり流れた
その日
瞳が線のような月を
とらえた
極細の月を
一番に見つけた
不思議な月のパワー
僕は感じていたのかな‥
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ぼくは
なにも
のぞんでいない
だから
なにも
のこらなかった
なにも
わかることが
できなかった
のぞまなければ
なにも
えられない
すべて
ながれゆく
とてつもない
はやさで
すぎゆく
かこをとらえ
あすをみるは
のぞみかな
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上を見たって
キリがない
下を見たって
キリがない
まずは
足元固めが先決さ
鏡を見てみな
己を映す鏡よ鏡
いろんなモノが鏡になる
時間をかけて見つめてりゃ
たまに
目を背けたかったり
ぼやかしたい事もある
浮き彫りになる
己の姿
受け入れたら蛹かな
飛び立つ羽を得る準備
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風がほんのりと涼しさ運び
水田に輝く空が少し眩しい
深呼吸したくなる
自転車に乗ってどこまで行こう?
どこまで行ける?
いつか見た道
未知の道
いろんな発見してみよう
いつか見過ごした場所も
今度は入り込んでみよう
帰りは?
なんとかなるよ。
たまには冒険してみよう
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僕は迷いの中に生きてる
いつだって そう
不安が押し寄せてくる
それでも
たまに大胆に行動する
難なくこなす自分をイメージ
不安と葛藤して
勇気を出すんだ
やってみなくちゃ
何も始まらない
僕は臆病者だから
自由奔放に生きるのは
簡単じゃないよ
それでも僕は
大丈夫だって
自分に言い聞かせる
大丈夫だよ
何とかなるもんだ
楽天的な人生観
人生を決めてもない
捨ててもない
様子をみてる
それだけで一生が終わったら?
それはそれで意義はあるよ
そういう人生を選んだって事だ
まだ未来はある
明日、何が起こるかわからないよ
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ガヤガヤと雑音が煩い街中で
急に音を失い
変わらぬ風景の中に
立ちすくんだなら
空を仰ぐか
己と向き合うことが
必要な時かもしれないよ
このままでいい?
とか思うなら
変わりたいか
別なものを見てみたいのかもよ
何もしないで悩んでないで
試してみればいい
そこで はじめて
運命は動く
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次々に移り変わり
繋がる世界
人々は錯覚を起こし
画面を眺めて
“つもり”に毒され
弱まっていく
すぐ隣に
語りかけることも
可能なのに
フィルターを通して
伝言ゲーム
直接伝える勇気が無い?
だから逃げる?
ただ一歩踏み込む勇気
それを越えたときの
爽やかな風も知らず