詩人:saixai | [投票][編集] |
青空に浮かぶ
白と光と影
白と青の陰影が
眩しくて
瞳の奥に貫いて
記憶を揺さぶる
―唄いたい―
空の唄を…
高く果てなく自らが宇宙
風の唄を…
遠く果てなく飛んでゆけ
海の唄を…
広く包み込む心を抱き
砂の唄を…
囁きながら大いなる協調を生む
遥か彼方より
全景眺めしも
未だ嘗て捉えられることなし
目を閉じて
心傾ければ
ただ頬を伝ふ涙に
そっと呟く唄に
聴こえるものなく
ただ伝ふは涙ばかり
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人には翼が無くて
自力で飛ぶことなんて出来ないけど
果てしなく遠く広がる空へ
憧れを抱いて
いつもより違った角度で
世界を観てみたくて
果てしなく高く広がる空へ
意識は吸い寄せられて
…空へ…
線の無い世界
果てしなく繋がる空へ
飛び立ちたいなら
境界の無い世界を
楽しみたいのかもしれない
詩人:saixai | [投票][編集] |
幾つもの星が降る夜
ニュースが流れる
たくさんの人が空を見上げ
寒さを堪えて
流星を待つ
流星群の放射点
少し離れたところを
ぼんやり眺めて
今か今かと
待ち望む
そんな日
たくさんの人と
同じ場所には居ないけど
同じように空を見上げて
似たような感動を味わう
ある日
いつも通りの帰り道
なにげなく振り仰いだ空に
一筋の流星がキラリ
心もキラリ
流星群の時期ではない夜
キラリと光る
はぐれ流星を見つけて
飛びっきりの笑顔
空からのプレゼント
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チクタク チクタク
止まることなく リズムよく
時計の秒針が動いてる
地球の法則を知ってる時計たち
鳴り響く鐘の音に
ふと立ち止まり仰ぎ見た
空は眩しく 雲 悠々
星影ゆらめき 月 煌々
確実に過ぎてゆく時の中
ひとつひとつが
テンポをもって
折り重り 降り注ぐ
世界にあふれ出す
ハーモニー
不思議だけれど自然な調和
ひとつひとつのテンポは
みんな異なるのに
すべてが自然を描く
世界を支配する
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冬の星空を眺めた事ある?
冬の夜空で煌めく星々は
ひときわ美しい
寒い日ほど空は澄み渡り
月のない夜は
まさに
星が降り注いでくるみたい
その美しさに
誰もが息を呑む
まるで異世界に
迷い込んだみたい
瞳は星空に
釘づけになるのさ
星が一番美しいのは
冬だよ
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あの時の言葉には
あの時の"今"があった
あの時の"今"が色濃く
時の渦の中心で描かれていた
訴えかける言葉には
魂が宿っているようで
いつ振り返っても
現実の中に鮮やかに蘇る
オーバーラップした
"過去の今"と"今"が
鮮明すぎて
まぶしすぎて
痛みが蘇る
あの時は言葉にして
少しは楽になったんだろうか?
言葉を出し尽くした"今"は
この痛みをどう処理すればいいだろう?
また別の言葉を生んで
救いを…
終わりはない
また言葉を…
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吹き荒れる風は
一瞬後には方向を変えて
僕にぶつかって過ぎてゆく
強い向かい風に目を閉じて
全身にぶつかる風の音を聴いた
温度を感じた
冷たい風の中に
不思議と柔らかな温みを感じた
強い追い風に目を閉じて
全身にぶつかる風のエネルギーを感じた
走り出したくなった
背中を押す風と共に
流れに乗って何処まで行けるだろう?
吹き荒れる風は
僕の友達
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浅はかだった子供時代
何も深く考えてなくて
例え智恵を巡らせても
高が知れてる子供時代
意気揚々たる青春時代
エネルギー満ち満ちて
どんな事でも乗越える
恐れを知らぬ青春時代
いったい今は何時代?
じっくり考えることも
今までを振り返る事も
できるようになる時代
見落としてきたことも
発見できるような時代
曖昧にしてきたことと
向き合いたくなる時代
今は選びし道の末路に
立ちて空を仰ぎ見る。
次の道はどうするか?
自覚を持って道を選ぶ
自己を意識する時代で
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ここは悪い夢の世界じゃないよ
そこは良い夢の世界じゃないよ
あそこは夢幻郷なんかじゃないよ
現実を生きているんだ
僕らは 現実で
地に足をつけて歩いているんだ
生きていくんだ
夢の世界に寄り掛かって
儚んでいたって
時は刻まれ続けるんだ
僕らは生きていくんだ
地に足をつけて
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24時間が過ぎていく
何をしたって過ぎていく
何にもなくても過ぎていく
24時間が過ぎていく
笑っていても過ぎていく
泣いていても過ぎていく
24時間が過ぎていく
長く感じても短く感じても
変わらぬ24時間が過ぎていく
この24時間に何をしただろう?
それを考えてる間にも過ぎていく
時は過ぎていく
実りが欲しいですか?
その24時間の証が欲しいですか?
その時を生きていた証
それがなければ生きていないのですか?
次々に過ぎていく24時間
時は凍らない
生きている限り
私を巡る時は凍らない