百獣の王

ドシッと構えたその姿

分け隔てなく振る舞うその心中
時より見せるその不安

大丈夫

王の周りには仲間がたくさん

だから檻から出てきなよ




百獣の王

いっつも場を盛り上げる
１番寂しいくせに

いっつも相手を喜ばす
１番寂しいくせに


いっつも女のコトばかり
１番愛してるからやろ？

わかってる わかってるよ

お前が女のコト好きやから悩んでるコトぐらい

それやったら


寂しい時は連絡してこい

いつでも話し聞いたる

頼る所は頼ってえぇねんぞ










子ブタをプロデュース

ほら猫ってさ

懐かないとか恩を知らないとか言うじゃないですか

死ぬ時は姿を消して独りで死ぬ


強がってるんじゃないですか？

ホントは甘えたいのに
気を使ってるんじゃないですか？


気つかわんと俺の懐に居ていいんやで

俺はお前に恩を売ってるつもりはない

お前が可愛いからや


だから死ぬって言うたら縁起悪いけど

俺の居ぃひん場所で死ぬとか無しやで

俺が寂しくなるやん






ホラ こっちこいよ

悔しい

なんであの時言えへんかったんや

今になって後悔して

今になって涙ながして


もう遅いのはわかってる

ただ　悔しい
ホンマ悔しい

あの時
恥ずかしがらんと話せばよかった

あの時
もっと頑張ればよかった

あの時
もっともっと好きって言えばよかった


後悔ばっかりで
あの時の自分を戒めたくなる






まだ引きずって

未練たらしい？
勝手にそぅ思えばいいやん

俺はまだ諦めたつもりはない
可能性だって無いわけじゃない

見とけよ

今のこの後悔

絶対潰してみせるから

少しのことで壊れて
些細なことで崩れて

こんなもんなんでしょうか
友の絆
愛の絆

上辺だけの絆なんですか？


本当の絆

知り合ったから
友達だの恋人だの　

それでいいんじゃないでしょ？

そんな硝子みたいな絆なんて まっぴらですよ


大切なのは

信じ合うこと

裏切らないこと

見捨てないこと


他にも沢山

逃げずに向かい合うこと


割れた硝子を戻すなんて難しいコトだから

今のうちにしっかり強くしとかなくちゃ

通い慣れてた通学路

母校へとつづく真っすぐな線路の上を

いま電車に揺られ
昔の線路を追い返す

変わらない風景が
余計に昔を思わせる


電車から一瞬見える学校

青い空　白い雲

茶色い色をした校舎


まだそこに、みんなの賑やかな声が響いていそうで


なんだか少しだけ
学校に遅刻した気分になっていた

これだけ想っても届かない

これだけ願っても届かない

どぅすればぃぃの

ねぇ　神様

想いが届かないなら

なんで出会わせたの


あの子と僕を

本当は分かってた
何を今更傷つくの

でも知りたくなかった
胸に突き刺さる現実


君以外じゃ無理なんだ
君といれる　それが本望

しかし変えることの出来ない現実

答えは花びらの如く
咲き乱れ　散っていく


愚かな自分を見下す自分
それを尻目に愛する二人


怒りにも似た感情に
ただ身を委ねるだけ




最悪の瞬間
私を殺す空間

チャポン

チャポン


湯舟に映る自分


チャポン

チャポン


滴が肩に落ちる


あの頃と変わらぬ景色
あの時と変わらぬ空間

小さな頃に母とトオ数えた記憶

昔と今を重ねて

十数えて…


ヒトーツ フターツ

お母さん

ミーッツ ヨーッツ

本当に

イツツ ムッツ

ありがとう

ナナツ ヤッツ

今まで本当に

ココノツ

ありがとう


トオ



ザバーッッ

風邪を引かないようにと
教えてくれた その数え方

それが今

数えきれない感謝になって僕の心に残ってます

終わってしまった物語り
もぅあの時には戻れない

後悔したってもぅ遅い



寒い部屋に二人の温もり

君がいた
それだけで暖かかった

寒い部屋に今は一人

凍える掌を
ギュッと強く握りしめ

君の居ない寂しさで心震え
君の居た大切な日々を思う


いくら泣いたって
どれだけ叫んだって


もぅ決して戻らない



ある恋人達の物語り