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アルバトロスの部屋  〜 投稿順表示 〜


[320] 軽はずみと何となくの世界
詩人:アルバトロス [投票][編集]

死にたいと
君が言った

死ぬって何だろう
天国に行くこと?
地獄に堕ちること?
全て無になること?


生きようよ
僕が言った

生きるって何だろう
涙枯れるまで泣くこと?
空が晴れるまで笑うこと?
ただ呼吸をしていること?


軽はずみと
何となくの繰り返し
それは木漏れ日のように優しく
それは北風のように気まぐれ

わかっているのは
わからないということ

2009/03/16 (Mon)

[321] 個人主義君中心論
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僕の喜びを味わうな
僕の怒りを演じるな
僕の哀しみを奪うな
僕の楽しみを歌うな
君には無理だから
僕以上に喜べない
僕以上に怒れない
君には無理だから
僕以上に哀しめない
僕以上に楽しめない
個人主義君中心論
君は君の喜びで
君は君の怒りで
個人主義君中心論
君は君の哀しみを
君は君の楽しみを
そして手を繋ぐのが
嬉しい=僕らの気持ち

2009/04/01 (Wed)

[322] 斜め
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斜めに進むには
真っ直ぐを知っていなければならない
真っ直ぐを知るには
自分を信じなければいけない
自分を信じるには
歩き出さなければいけない
歩き出した僕を
斜めに進んでいると
笑う奴がいても

緩やかな上り坂
螺旋状の道を
斜めでも真っ直ぐでも
右に重心傾いていても
俯いていても
進んでみる
そしたら朝が来るのは
必然じゃないんだと
そう思える気がする

どこにでもいる
冴えない男
普通じゃない何かを秘めて
普通って何だろうと
ぶつぶつ言いながら
進む進む
それが僕なんだ
今日は昨日より少し
斜めかな

斜めだろう

2009/04/14 (Tue)

[323] こいのうた
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君のこと
好きだと認めた
その日から
地球の自転は止まった

好きな人
今日も夜を繋ぐ
夢の中の夕焼け
僕は自転車を止めた

目を開けたら
またどうせ朝だけど
それが嬉しくて
僕は頷いたんだ
やむことのない問い掛けに
何度も頷いたんだ

地球の自転が止まって
僕の時間だけが
妙に早く感じる
胸の鼓動がビートを刻む
君の笑顔がメロディ歌う

2009/05/10 (Sun)

[324] それは何ですか?
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膝を擦りむいて
泣き叫ぶ自分の娘と
血を流して
死にそうな知らない子供
僕はどちらを
先に助けるだろう?

多分僕は
知らない子供を
助けるでしょう
自分の娘を後回しにして

それが僕の優しさです

でもミサイルが降る中で
そんなことできやしない

それが僕の醜さです

そして悩むでしょう
後悔し苦しむでしょう
それから娘を見て
微笑むでしょう

それが僕の美しさです

でも全ては空想の話
雨さえ降りそうにない
春の空の下
「戦争」も
「娘」も
知らない男が
伸びをしました

それが僕です。

2009/05/17 (Sun)

[325] 端っこと端っこのちょうど中間
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与えられたものを
全て否定して
自分そんなに正しいのかよ
そんなツッコミいれながら
与えられたものと
自ら手に入れたものと
さほど違ってないな
なんて首をかしげ
普通に生きたいのに
普通がわかんないから
とりあえず端っこと端っこのちょうど中間を歩いてる

2009/05/21 (Thu)

[326] 雨の日
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しとしと静かに雨が降る
恨めしそうな君の顔

硝子の向こうの水溜まり
黄色い合羽の女の子
跳びこし跳びこしけんけんぱ
そぉれ頑張れ転ぶなよ

名前を呼ばれて振り返る
君がココアを持ってきた

2009/05/30 (Sat)

[328] さよならバイバイいなり寿司
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靴ひもがほどけても
僕は歩くよ
靴が脱げても
僕は歩き続けるよ

つまりはそうよ
所詮君はそんなもの
さよならバイバイいなり寿司

涙で前が見えずに
派手に転んで
それでも後ろは見ない

2009/06/19 (Fri)

[329] あれ?
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あれ?

いま
彼の胸が

熱くなったのは
私を抱いてるせいだけじゃないな

あれ?

いま
君の涙が

光ったのは
月が照らしたせいだけじゃないな


きっと
そうだよ

ごめんねが言えたからだ

気持ちと言葉が
向き合えたからだ



そんな温かな風景を
見えないキャンバスに
描いて描いて

するりと日常に
戻ってゆく


あれ?

僕はただ
寝そべって携帯いじってるだけだ

あれれ?



それでも諸君
ベクトルは常に
生へと向けて
見えない絵の具で
心に光った
一瞬を描いていこう

2009/06/24 (Wed)

[330] 刺激的な夏
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女ってみんな
同じ顔すんだな
そう思った日から
君が1番になったよ

勝利も
敗北も
きっとそんなもんだよ
便宜上の愛も
言い訳の愛も
割とそんなもんだよ


僕はくるくる舞う
中心には
今日も風がない
僕はふらふら舞う
自分自身に
振り回されて

夏の蒸し暑い空間と
うるさい蚊に
嫌気がさした僕は
眠れずにいる
後悔から蔑まれて
眠れずにいるのです

2009/07/20 (Mon)
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