詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
人は独りじゃ
生きていけないのよと
当たり前のことを
エラソーに言われたよ
でも今夜眠れるまで
一緒に居てあげるよと
言われて僕は
泣いてしまったのさ
当たり前のことだけども
人は独りじゃ生きられない
当たり前のことはいつも
僕には見えない角度からかくれんぼ
君が笑うと嬉しいのさ
僕が笑うと君も嬉しい
でも僕は君にとって一体何なのさ
僕らの共通したこの気持ち
愛って何だかわからないな
当たり前のことなのに
君が朝まで居てくれるのに
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乾かない雨の日の洗濯物
母さんが
口を左斜め下にひん曲げた
父さんは
熱々のコーヒーをすすり
僕は半透明の周囲の雑音から
遠く離れて
アルプスの山の一匹狼
しかし見た目は池の鯉
空を眺めて
生乾きの洗濯物が
確かに臭った
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白い粉を口に含め
小麦粉使用が良いで仕様
コーラを飲み干し
流暢な日本語で
おやすみなさいパパ
布団に飛び込む
魂の修学旅行
未来発過去行き
ゆーたぁーん必至
緩やかに曲がります
少し揺れます澄螺旋
ロレツガ廻らん
依ったなガスバイド
酒に余韻
乗り物酔いよい
乗り物酔いより
熱気に酔い宵
ヨヨイノヨイ
よいではないか若奥様
はあはあ落ち着け
まずは俺かスガドバイか
いやドライブァー!だ。
夢の登場人物は
いつも自由にそしてランダム
今日のお会い手は
小さな温もりくれた
赤ちゃん僕自身
生まれた意味など
どうでもいいから(ないんだから)
どうせなら君の過去に
トリップしたい
夢の搭乗口から羽根を広げて
北へ向かいます
寒さに凍えながら
小さな手が温もりをくれる
トリップの連鎖
寝ても覚めても済螺旋
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忘れてはいなかった
でも願いが現実になるなんて
思いもしないじゃない
気がつけば
君とは別の温もりに包まれて
眠りについていた
それはそれで
居心地悪くないし
すごく幸せなんだけど
何か違う
何か違うんだよなぁ
いまさら塗り潰せない
大切な宝物が
両手をふさいでいて
君の手を無視した
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僕の愛情の半分は
性欲が支えています
いつか性欲が消え失せたら
50%の愛情しか残らないなあ
だからトータル150%の愛情で
君を愛せるように
君の表も裏も
全て知りたいと思う
そのために
セックスするんだ
うふふ
なんて
消えることのない性欲の
言い訳をしながら
精一杯優しい顔をする
別に
にやけてるんじゃないよ
くだらないことこそ全て
愛の全て
そして愛こそ全て
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雨の音や
蛍光灯の光
時計の秒針の音や
君の髪の匂い…
全てを消し去ったら
全てに消し去られた
僕が見えるかな
光は光に囲まれて闇となり
闇に囲まれたときには
つまりそいつは光ってる
それは本当に恐ろしい
知ってしまうのが?
いいや、底無しの闇なのが恐ろしいのよ
漠然と光ってる闇
今日もそっと掻き消して
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あっという間に
けだるい日常に戻る
全く進歩のないまま
時間だけが過ぎ
適当にお年玉を配った
お正月って一瞬
めでたいのは
出来の悪い僕の頭の中
とりあえず意味もなく
浮かれてろよ
そういう挨拶
ってんなわけあるかい
新年じゃい
明けましておめでとう
じゃい
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向こうに浮かぶ雲が
見えるかい?
君がこの街を去った日の
雲と似ている
雲なんて気まぐれだけど
きっとそんなもんだよ
それが何だか僕ら自身に
似てやしないかい?
あいつは今は何をしてるかな
僕はどこに辿り着くかな
あの子は今でも美人かな
君はどこに流れ行くかな
誰も答えちゃくれない
僕も答えない
ただ黙って聞いてみよう
知ったかぶりで聞いてやろう
そしたら雲がぎこちなく
形を変えて
あの日の僕らに
帰っていく