詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
評価するのは
僕じゃない
知らない誰かが評価する
知らない誰かと
競ってる
今日も負けじと迫ってく
点を繋げて線にしよう
時を刻んで繋げよう
線をばらせば点になる
今日をばらせば
裸ん坊で湯船に浸かって
ふぅーっと息を吐く
黙っていても
伝わらないぜ
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君の心の闇に射す
一筋の光が
もしも僕じゃないと
言うのなら
僕は地球の裏側に飛んでって
君から見えない夜空を
流れ星になって駆け巡る
君の幸せを願いながら
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辿り着いた先に
何もなくても
自分の存在を
確かめることができる
だから進むんだ
それに
本当に何もないなんて
有り得ないじゃない
だったら
進むしかない
全てを否定することで
肯定されてきた
この道を
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汗かいた首筋に
鼓動を感じてた
細い裏道抜けた先
繋ぐ手に夢見てる
未来は見えなくて
過去は戻らないの
こっそりと抜け出そう
帰り道に僕らを濡らした雨
雨の匂い汗の匂い
君の笑顔を滲ました
君の匂い淡い想い
あの日の僕らを飲み込んで
風が吹き桜が舞い
君の涙を吹き飛ばした
君の願い描く未来
いつかの僕らの背中を押す
きっと、きっと
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ぷぅっとふくらむ
シャボン玉
歪んだ景色を映したまんま
歪んだ世界に散っていけ
三角定規うちの屋根
デコボコ地球の嘘八百
命を燃やして綺麗事
正しさだらけの大戦争
ぷぅっとふくらむ
欲の腹
歪んだマヌケの心は涙
押されて引かない正義は悪だ
ぷぅっとふくらむ
君の頬
シャボン玉とばそう
屋根からとばそう
愛してるまで否定されたくない
左手の温もりは確かに君だ
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いつのまに破れたのか
ボロボロになった網戸
しばらく存在を忘れていた
暑くなるまで気がつかなかった
久しぶりに窓を開けたら
これだから困る
ああ君もか
隠喩で罪悪感を迂回させ
ちょっとだけ笑ってしまう
すまない
それでは済まない
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木陰に座って
本を読む君に
少しずつ近づいて
いつ声をかけようか
このまま通り過ぎようか
夏の気だるい空間
惰性が足を運ぶ
君が近づいてきて
うつむいた君の胸元
目をそらせずに
君の白い肌が透けて
そのまま真っ白に弾けて
ああ君はなんて可愛いんだろう
汗が頬を伝って
永い瞬きのあと
君の驚いた瞳と見つめあった
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自分という囲いから飛び出して
知らない向こうに行きたい
常にそう思っている
でもそれが出来ずに
囲いの中でぐるぐると
そしてずるずると
日常を過ごしているのだ
小さい頃
好奇心で知らない道を進み
だんだん怖くなって
恐怖心が好奇心より大きくなって
半泣きで家に帰ったっけ
そんな感覚のまま
今も自分という囲いから飛び出して
知らない向こうに行きたい
行けばわかるさ?
馬鹿言ってんじゃない
行っても行かなくても
一生わかりゃしない
今が
囲いの中でぐるぐるとしている今が
幸せならそれでいいのかな
ちょっと試しに飛び出してみろよ
知らない向こうに
知らない日常に
自分しか行けない
でも行かない
怖いもの
疑問だらけの今が
可もなく不可もなく
いわゆる幸せに違いない