| 詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
雨が降る夜
空をぼんやり見上げて
感傷的を演じて
ヒーローを気取って
周囲をただの飾りや
きっかけにしか思ってないうちは
なんにも見えやしないよ
僕も君も
この思惑に惑わされた世界では
役割なんて決まっていない
窓から白い手が揺れてる
透き通るような君の肌
窓から白い手が揺れてる
体温を感じさせない君の肌
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コンビニから出てきたら
夕日はもう沈んでいた
ヤンマガを少し立ち読みして
缶コーヒーを買っていただけなのに
空は高く、風は冷たい
すっかり秋になったな
肌が突然、風を感じて
僕は瞼を閉じた
何だか遠くに来てしまったな
予想してたより近いけれど
変化はあまりないのに
気がつけば夜になってるんだろうな
信号待ちで停車していると
帰りを急ぐ自転車の高校生たちが
僕を追い抜いていった
軽く握った拳を額に当てると
熱がある気がして
少しだけ瞼を閉じた
どれだけ遠くに行っても
今さら足掻いても
チャンスがあっても
何も変わりはしないな
「きっと」も「もしも」も
やるせなくなるだけ
瞼を閉じれば思い出してしまう
何だか遠くに来てしまったな
予想してたのと違うけれど
それでも今なら
上手くいくこともあるだろう
それはやるせなくならないだろう
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上空にあるアレは
飛行機か星か
チカチカと光るアレは
はたまたUFOか
少し動いた気がするアレは
隕石か流星か
一瞬消えた気がするアレは
幻か錯覚か
得体の知れないアレは
何か何か
手が届かないアレは
何かわからないか
それなら決めつけて
いっそのこと決めつけて
アレは夢だ
希望の光だ
そう決めつけて
進もう進もう
けれども残念ながら
アレはきっと嘘だ
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風が落ち葉をくすぐっていく様を見て
改めて風を感じるような
そんな恋を君にしている
僕はカサカサ敏感肌
潤い成分とやらが不足しているなら
深く海に潜りたい
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地球は青かった
らしいけれど
自分の目で確かめないと
実感わかないよね
写真とかで見ても
それはそれで終わり
自分の目で見たいよね
まあ宇宙までは
歩いていけないから
とりあえず自分の足で行ける範囲は
自分の目で実感したいよね
自分の力で
実感したいよね
生きているということも
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小さく生まれて
小さく死ぬ
それは確かな約束で
どんなに足掻いても揺るがない
光が眩しい夜明けには
両目をギュッと縮こまる
月が漂う夜更けには
寒さに体を抱きしめる
小さく生まれて
小さく死ぬ
それは確かな約束で
あとは好きに生きたらいい
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ピエロは笑っている
君の顔をよく真似て
ピエロは笑っている
自分自身を励ますように
ピエロは笑っている
新たな世界観にNOと言えず
ピエロは笑っている
何が可笑しいのかわからないまま
ピエロは笑っている
そのまま夕日が飲み込んでいく
ピエロは笑っている
そのまま今度は朝日が吐き出す
それでもピエロは笑っている
苦しみや悲しみが消えるまで
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進もうとするとき
前ばかり見たり
周りを気にしたり
そうして足元を見るのを忘れがちだけど
足元を見れば気付くはず
自分の身の丈に
そしたらそこから手を伸ばして
目指す光に手を伸ばして
自分にできることをやろう
自分にできることをやろう
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もしものときに
いざというときに
そんなことを考えていたら
そりゃあすぐに日が暮れる
どんなに頑張っても
時間だけは従えられない
あきらめて計画通りに無計画を生きよう