ホーム > 詩人の部屋 > アルバトロスの部屋 > 投稿順表示

アルバトロスの部屋  〜 投稿順表示 〜


[423] 青からの脱出
詩人:アルバトロス [投票][編集]

青い背景
眩いフラッシュの中を走り抜けた
そして僕は今
スピードを緩めて沈黙する
歩き方を忘れてしまった?
いや初めから知らなかったのだ
青が窪みに落ち込んで淀んだ藍
突入するのではない
脱出するのだ この青から

2017/02/11 (Sat)

[424] リズム
詩人:アルバトロス [投票][編集]

期待しない
でも信じている

その温もりをいつも欲している
君から聞こえるリズムを愛している

ただそれだけのこと
これ以上などない至高のこと

2017/02/14 (Tue)

[425] 流れ
詩人:アルバトロス [投票][編集]

流れていく

どこに辿り着くのだろう
そこに何があるのだろう
僕はどんな顔をしているのだろう

流れていく流れていく
淀みなく流れていく

2017/05/16 (Tue)

[426] とりあえず
詩人:アルバトロス [投票][編集]

とりあえずで取り繕う

シャワーで流して
また明日もとりあえず

それは哀しいことじゃないよ
それでも僕らはやっていける

2017/05/25 (Thu)

[427] 問い
詩人:アルバトロス [投票][編集]

あなたの知ってる俺が、俺です。
それじゃダメかな?

2017/12/06 (Wed)

[428] 書類
詩人:アルバトロス [投票][編集]

提出する書類をまとめないといけないから
データに基づいて客観的に
何度も練り直して練り直して

ところで
どこに提出するんだろう
これは何のための書類だろう

2018/11/29 (Thu)

[429] 空に戻るまで途切れないこの世界で
詩人:アルバトロス [投票][編集]

すべては
想像でしかないのだけれど

そもそも
想像することに意味はないのかもしれないけれど

それでも
想像してみることで救われるのならば

おそらく
想像することが僕らを繋いでくれる


空に戻るその日まで続くよ


すべては
想像でしかないのだけれど

2018/11/29 (Thu)

[430] 思考
詩人:アルバトロス [投票][編集]

考えると
空の色が濃くなる
風はひそひそ話を始める
僕はつまらなくなる

考えると
目的地を通り過ぎる
君が咳をする
僕はつまらなくなる

考えると
お風呂は湯気でいっぱいになる
夜が店じまいをする
僕はつまらなくなる
そして眠る

2018/11/29 (Thu)

[431] すべてが夢だったときの対処法
詩人:アルバトロス [投票][編集]

すべてが夢だったときの対処法はちゃんと考えてある

まず時計を見て時刻を確認して
いつものように時間がなければ
ひとまず顔を洗って
冴えない頭と顔で部屋をキョロキョロ見回して

そんでよく分からないけれど何故か煙草に火をつけて
少しだけボーッとしたあと

ふと我にかえって慌てて着替えて準備して
そうしてバタバタと家を出て

なのに余裕ぶっこいて
途中でコンビニなんか寄ったりして
コーヒーとおにぎりという変な組み合わせをチョイスして

職場についたら
気が付くと、ほらいつの間にか夜だ

だからユラユラとお家に帰って
おいしいのかどうか分からない飯を食って
お風呂とかその辺はいつも曖昧だけれど
何やかんやするうちに
またモゾモゾと布団に入って
そんでムニャムニャと寝ているうちに
ほら、今度は朝さ

えーと、
そのすべてが夢だったときの対処法も
もちろん考えてある

また
いつか話そう

2018/12/23 (Sun)

[432] 光の先に
詩人:アルバトロス [投票][編集]

湿らせた言葉を
僕に覆い被せて
君は去る

光は届かない
君に追い付けない

けれども光の射す方へ

私は溺れる
重くなったTシャツを脱げないから

2019/08/20 (Tue)
324件中 (301-310) [ << 31 32 33
- 詩人の部屋 -