詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
君に
ありがとう。と
ごめんね。を
どういうわけか
うまく言えなくなって
慌てたように君に
愛してる。を
要求した僕は
たいした暗闇も知らないくせに
光を求めて彷徨う
どうしようもない男だったわけで
君はまるで
暗闇に落とされた
四つ葉のクローバーのように
無力だったわけで
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現実はついてくる
月がどこまでも
僕についてくるのと同じように
だから僕は
目を閉じても
見えるそれを
耳をふさいでも
聞こえるそれを
全て受け入れていこうと思うんだ
君もそうだろう
世界は僕を中心に笑う、怒る、悲しむ
そして僕は世界を中心に生きる
単純だから難しい
それだけなんだね
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始まりはいつも不純
隠しながら歩くんだ
結果主義ってわけじゃないけれど
とりあえず始めることが大切なのかもね
ちっぽけな僕
もし不幸になるなら
誰かと一緒に不幸になりたい
君だけは幸せでいて
そんなこと言えないから
一緒に始めよう
ちっぽけな僕らを
悲しみもいつの日にか喜びに変わるよ
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纏った嘘は重たくて
まるで身動きがとれなくて
だけど僕は追いかける
あの日の夕焼けのその先を
錆び付いた僕の血の色に
殴られて初めて気付いたよ
だけど僕は知りたがる
あの日の夕焼けのその先を
信じた嘘は真実で
裏切った嘘は嘘っぱち
だから僕は追いかける
あの日の夕焼けのその先を
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月はささやいた
運命なんかじゃない
僕が選んだ
君が選んだ
その足で選んだんだよと
月はささやいた
理論や理屈じゃない
僕が笑った
君が笑った
明日はもっと幸せになれるよと
同じ答えでも
導き方が違うように
僕ら単純な計算式を遥かに超えて…今
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水が流れて川となり
人が歩いて道となる
道に咲く花を踏まぬように
君の手を離さぬように
今日も僕らは
歩いていく
夕日を越えて
進んでいく
地平線のその向こうに
僕らの背中が見えたなら
ポンっと肩を叩いて追い越して
星空の下でキスをしよう
そうして誓った明日が
僕らの理由になるから
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時間に急かされるように
明日に押し出されてく
夜を自分ひとりじゃ越せないくせに
何か釈然としない
何のために生きるかよりも
何を想い生きるかだとしても
流れるままに辿り着く明日に
また君と会えるのだとしても
僕はまた今日も
明日に押し出されて
時間に飲み込まれてく
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月の光が
雨上がりの匂いが
猫の鳴き声が
僕の手のひらの温もりが
みんなみんなが
「お疲れ様」
に聞こえたのなら
ほら
そぅっと
微笑み返してごらん
きっとその微笑みは
世界を巡って
君が眠りにつく頃に
「おやすみ」
を運んでくるよ