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アルバトロスの部屋


[160] 雨の後には
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渇いた音

満たされた雨



今日も変わらずに
僕を染めていく




何をしたって


何があったって




消えないよ

消せないよ





それ以上に





溢れてくるよ






空を見上げる度に


星が嘆いてる





星を見つめる度に


空がにらんでる





その瞬間にまた






君の顔が浮かぶんだ。








僕は立ち上がった





軋む水道の蛇口をひねりコップに半分だけ水を注ぐ





ごくりどろり
ごくりするり






口を漱ごうとしたのになぜか飲み干してしまう






僕は久しぶりに笑った
それは苦笑だっとはいえ







おや?雨はもはや霧じゃないか







何も見えないと思ってたのは


見ようとしなかったから






誰もいないと思ってたのは


いると信じてなかったから






そうやっていつも
届かない空を仰いでは




しゃがみ込んで
座り込んで



過ぎて行ったサンディ





声に出して叫べるほど強くはない






でも逃げ出すほど
弱くはない






それだけは分かるから





今こうして前を向けるんだ









どうやら外はもう






僕は曇ったガラスを手で拭った








ほらね








虹が









そして君が








きっとそれは
雨の贈り物







僕は笑った
それは微笑であったけれど






















サトリバトロス

2006/11/23 (Thu)

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