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アルバトロスの部屋


[386] 春の風がこの街にたどり着いた日
詩人:アルバトロス [投票][得票][編集]

春の風がこの街にたどり着いた日
僕は君を見送った

そういう言い方をしてみると
君が帰ってくる気がしてくる

でもそれは嘘っぱちだ
実際は君は去っていったのだから

春の風がこの街にたどり着いた日
僕は君に見惚れていた
さよならと言って歩き出した君に
僕はただただ見惚れていた

最後に見た君は今までで一番美しかった
まるで失恋と同時に初恋をしたような
そんな感覚で君を見ていた

僕って変かな
僕にとっての君は
あの瞬間の君だけになろうとしている

2012/03/07 (Wed)

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