詩人:理恵 | [投票][編集] |
増幅する この感情に
エサを与えて
気がついたらこんなにも
成長していたんだね
大きくなった君は
もはや勝手にエサを貪って
もう止まらない
腹に悲しみを抱えて
手に憎しみを抱いて
目に願いを宿らせて
熱帯夜の空気のように
不快な感情は大きくなって
もう逃げられない
君を癒すのは何ですか?
君を救うのは誰ですか?
H28.6.12
詩人:理恵 | [投票][編集] |
早足で歩き出した
街並みにきらめく空を
見上げたら雲が綺麗で
笑顔がこぼれちゃうよ
何気ない時間が流れてく毎日の中で
落ち込んじゃう日もあるけれど
いつもと違う高鳴る気持ち
押さえられなくて
Happy birthday おめでとう
長くて短いような間だけど
Happy birthday ありがとう
トクベツな日に会えてよかった
ガラリと開けた扉
ろうそくにゆらめく炎
派手な音と紙ふぶきに
驚く顔が見たくて
何気ない時間が流れてく毎日の中で
忘れてくこともあるけれど
大切な君思う気持ち
ここにあるからさ
Happy birthday おめでとう
なんだか不器用すぎる言葉だけど
Happy birthday ありがとう
最高の日になりますように
Happy birthday おめでとう
いつもは言えないような言葉だから
Happy birthday ありがとう
君に贈りたい
Happy birthday おめでとう
いつもは言えないような言葉だから
Happy birthday ありがとう
これからもずっと幸せ続け
H28.6.20
詩人:理恵 | [投票][編集] |
誰のための歌なのかも
わからないけれど
思い浮かべたあの日は
遠き日の出来事
傷つけ合うために出会ったんじゃない
わかってるはずなのに
時を超えて願いは届くのでしょうか
さりげなく繋いだ手は温かくていつも
ここにいるよって言っていたのに
遠く見据えた海の
向こうの国では
私の知らない歴史を
語っているのでしょう
憎しみ合うために生まれたんじゃない
今ならわかるけれど
時を超えて願いは届くのでしょうか
ありきたりな言葉でしか言えない気持ち
そのくらいの傷なのに
時を超えて願いは届くのでしょうか
ありきたりな言葉に詰め込んでいたのは
時を超えて願いは届くのでしょうか
さりげなく繋いだ手を離すようなことが
もう二度とないように
H28.6.12
詩人:理恵 | [投票][編集] |
あなたはどこへ行ったのですか?
蒼い翼をはばたかせ
幸せを唄った日のこと
私は今も覚えています
少しおぼろげだけれど
懐かしくも感じます
自由に詩が唄えた日
あなたは空を舞っていました
廃屋で泣く少女にそっと
口づけをしていました
あの廃屋も今やどこだったのか
思い出せずにいます
不確かな感情はずっと
私の中にくすぶっています
私は私を受け入れられぬまま
あなたのいた日々を懐かしみ
そして動くこともできぬまま
ただ地面を見つめています
H28.8.15
詩人:理恵 | [投票][編集] |
気持ちがあればどうにかなるって精神論は好きじゃない
どうにもならない絶望だって人間らしさになるでしょう?
We are the company なんて嘘みたいな嘘重ねて
Ticking tack a clock is I'm stearing なんて壊して前に進みたい
想像次第の素敵なideaで乗り越えてゆけるはず
アドバイス通りに一人で悩んで気づいてみたら四面楚歌
Step by step なんて知らないような人たちに囲まれたら
I don't know 何が常識?なんて麻痺していくよ世の中
そんなことないって思うあなたこそがそうじゃない?
創造したいの素敵な未来を平穏に暮らす日々を
理想はリアルと相容れないって思い知らされたあの日も
Day by day 少しずつ忘れたい そう願うのは罪なの?
But I can't bear もう正解ばかりなんて選べない
当たり前の日常と
一緒に壊れていく自分を感じてた
ありがとうもごめんねも
通用しない世界の中で生きてるの
そんなこと耐えてゆくのが自分のためになるの?
I need a rest もういいよね?できる人がやればいいんじゃない?
あなたの理想に私を巻き込まないでもう手を離して
もうどうしたいのって聞かれてもひたすら休息がほしいだけ
臆病者と呼ばれても愚者な私が本望の姿
H28.7.12
詩人:理恵 | [投票][編集] |
川原のとんぼは死にました
こっちんとてん
子どもが蹴った小石だけ
それを知っておりました
川原のせみは死にました
ぽっとんはらり
しがみついていた細木の根本だけ
それを知っておりました
川原の魚は死にました
ぴっしゃんこぽん
それを喰った小鳥だけ
それを知っておりました
川原の私は死にました
こっとんつうはり
どこへ落ちてどこへやら
誰がそれを知りましょう
2016.11.10
詩人:理恵 | [投票][編集] |
悲しい気持ちは引きこもり
2年ぶりに外に出た
そんなことないよ!
こんなに素晴らしいことがあるじゃない!
もっと楽しいこと考えようよ!
悲しい気持ちはまたお部屋に帰る
楽しい気持ちは一緒に遊んでくれない
憎い気持ちは攻撃的だからビクビクしちゃう
そして悲しい気持ちは存在しなかったことにされる
仲が良いのは死にたい気持ち
でも死にたい気持ちも引きこもり
たまにネットで連絡取ってる
引きこもりだからなかなか会えない
でも
もしも現実で一緒になったら
自殺しようねって約束してる
きっと受け止めてくれるのは
深い海の底だけだから
H28.11.28
詩人:理恵 | [投票][編集] |
死にたいと、あの子は言った
空に流れる星を見ながら、あの子は言った
一度だけ白い息に埋もれた言葉は
もう二度と出てこない
空気に触れて溶けた言葉を
僕らはもう聞けない
ちょうど一年後に
あの子は死んだ
誰にも知らないシグナルを残したのは
きっと誰もあの子を知らなかったから
ねえ、君はいま
しあわせですか
僕はそれを笑うより
君のしあわせを祈ってやまないんだ
H28.12.5