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[193072] 忘れられない言葉
死にたいと、あの子は言った
空に流れる星を見ながら、あの子は言った
一度だけ白い息に埋もれた言葉は
もう二度と出てこない
空気に触れて溶けた言葉を
僕らはもう聞けない
ちょうど一年後に
あの子は死んだ
誰にも知らないシグナルを残したのは
きっと誰もあの子を知らなかったから
ねえ、君はいま
しあわせですか
僕はそれを笑うより
君のしあわせを祈ってやまないんだ
H28.12.5
2016/12/05 (Mon)
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