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[193777] 小説家
彼は筆を止めた
見上げた塀の上には猫が一匹
つまらなそうに歩いてる
彼はうつつに夢を見て
描き続ける意味を考えた
全てが彼次第の世界で
勇者は勇敢に戦った
手にした秘宝は勇者の願いを叶えて
砕け散った
破片は砂に埋もれたまま
数百年が経って
もう、その存在すら誰も知らない
物語の終わりに
勇者の笑顔すらなくて
誰も見向きもしないまま
日常は流れてく
H28.1.6
2017/09/30 (Sat)
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